JK徒然日記

2018年12月15日

大分/福岡・英彦山(1191m)南岳〜中岳〜北岳 初冬の縦走

英彦山(ひこさん)は、福岡県田川郡添田町と大分県中津市山国町にまたがる標高1,199mの山です。
日本百景・日本二百名山の一つで、弥彦山(新潟県)・雪彦山(兵庫県)とともに日本三彦山に数えられます。

今回、単独行で、北九州に夜入り前泊して、日田彦山線と臨時バスを乗り継いで、英彦山にお参り登山をしてきました。

もとは「彦山」と書いたようですが、1729年(享保14年)、霊元法皇の院宣により「英」の字をつけたそうです。
そっちの方が画数がいいんですかね。


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[採銅所という珍しい名前の駅を発見]

添田駅に到着。ここから先は九州北部豪雨で運休になっています。
どうやら採算性の問題からこのまま廃線の可能性もあるようです。

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[添田駅]

添田駅下りて、左手に200mくらい歩くと、バス停があり、JRの臨時バスが彦山駅まで出ています。

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[バス停]

バスでしばらく行くこと数十分。彦山駅に到着しました。
ここで、英彦山に行くバスに乗り換えます。
英彦山と書くのに、彦山駅。ややこしい。

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[彦山駅]

彦山駅の中に入ることができます。
当然、一本も列車は来ません。
線路はさび付いていました。

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[彦山駅構内]

英彦山は参拝客が多いので、さぞかし駅前は栄えているのかと思いきや、閑散としていました。
コンビニ一つありません。おでんなどを食べる店が1軒開いていました。
寂しいねぇ。

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[彦山駅前]



〇福岡/大分・英彦山(1191m) 日本二百名山 曇り

彦山駅から銅の鳥居(かねのとりい)バス停まで、バスに乗っていきます。
銅の鳥居バス停で下ろしてもらい、出発です!
運転手さんに「"どう"のとりい、で下ろして」って言ったら「ああ、"かね"のとりいね」って訂正が入りました。
みんな、よく間違えるそうです。

今回は、銅の鳥居〜大南神社、鬼杉、材木石、南岳、中岳、北岳、望雲台を経て、高住神社に向かうルートを歩きました。
なかなかのロングコースです。

あまりよい天気ではありませんでしたが、頑張ります。

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右手に最近できたとかいう、スロープカーを横目に見ながら、文明の利器には頼らず、自分の足で歩いていきます。

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[英彦山花園スロープカーの駅]

表参道の石畳を歩きます。むちゃくちゃ絵になる街道です。

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[表参道]

ほとんど紅葉は終わっていて、冬の訪れです。


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途中、大きな鳥居がありました。
とにかく、鳥居の多いところです。
神界なんですね。

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表参道を登って、英彦山神宮奉幣殿まで到着。
登山の無事を祈ります。
ここまではスロープカーで来ることもできます。


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[英彦山神宮奉幣殿]

英彦山神宮(奉幣殿)は、国指定重要文化財で、1616年小倉藩主細川家の寄進で建てられました。
細川藩が熊本県に転封後は、小笠原藩で維持されました。

奉幣殿からは表参道ではなく、鬼杉に向かうルートを歩くことにしました。

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秋は紅葉が綺麗だったのでしょうね。
たくさんの落ち葉がありました。

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あまり視界のよい道ではありませんが、ところどころで、山々を見渡せる場所があります。

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九大生物研究所ってのがあるんですかね。
かまわず、まっすぐ進みます。

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途中、「梵字ヶ岩」という名所との分岐にさしかかります。
「梵字ヶ岩」という高さ30mの巨岩の壁面に「阿弥陀」などと書かれた梵字が直径3mあまりの円内に彫刻してあるそうです。
今日はバスの時間の関係で、行きませんでした。

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このあたりの景色はとても厳かでよい感じです。

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鬼杉に向かいます。
今回の目的は、この鬼杉を見ること、です。

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途中、とても変わった形の木を発見。
なんか、天に向かって手を伸ばしているような。。。

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こんな変わった形の岩も発見。
人がKISSしているような形に見えなくもないかな。

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これは、モヒカン姿の人の形に見えますな。

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[モヒカン岩(と勝手に名づける)]

峠にさしかかりました。もうすぐ鬼杉です。

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九州北部豪雨がかなりひどかったのか、多くの木々が流されていました。
植林をしていましたね。早く再生されるとよいですね。

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大南神社との分岐に到着。

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ここから、鎖場が多くなってきます。

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大南神社(おおみなみじんじゃ)は、英彦山の南岳を登る途中にある神社です。
この神社は英彦山神社の末社で天火明命を祀っています。
英彦山49窟の一つで、剣の代わりに綱を持っています。

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[大南神社(おおみなみじんじゃ)]

こんな絶壁に社殿を作った昔の人はすごいなぁ。
鬼杉に向かいます。

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鬼杉は、高さ約38m、推定年齢1200年と、福岡県内最古の杉といわれています。
国指定天然記念物です。やっと会えました!

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[鬼杉]

写真ではうまく撮れませんでした、見ると本当に圧倒されます。
これは屋久島の屋久杉と並んで、絶対に見るべき木の一つですね。

あまり時間がないので、見とれる暇もなく、中岳方面に向かいます。

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ここで痛恨の道迷い。ロープが張ってあるのに、標識の向きが間違っていて、そのまままっすぐに進んでしまいました。
20分ほど歩いて、道が無くなってきて、引き返す。。。30分はロスしました。

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道迷いとなったトレイルです。
どんどん道が不鮮明になってきます。

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再び、さきほどの分岐まで戻ってきました。やれやれ。

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ここからはかなり急な登りになります。
岩がごろごろしてきました。
この先に、材木石があります。

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材木石(ざいもくいし)という木材を積み重ねたような石があります。
いわゆる柱状節理(ちゅうじょうせつり)の一つですね。
柱状節理とは、岩体に入った柱状の割れ目。マグマが冷却固結する際、収縮して生じるもので、玄武岩では六角柱ができることが多いそうです。
他では、兵庫県の玄武洞、北海道の層雲峡などで見られます。


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[材木石(ざいもくいし)]

さらに登っていきます。

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素晴らしい大きさの木を発見。

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このあたりからの視界は素晴らしく、山々を見ることができます。

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[パノラマ写真]

景色が良かったので、お昼です。
北九州のダイキベーカリーのパンです。
どこか懐かしい味。

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[ダイキベーカリーの焼きそばパン]

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[これはごまペーストが入ったアンパン]

なかなか美味しかったです。

途中、ろうそくのような岩を発見。

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[蝋燭岩(と勝手に名づけます)]

このあたりからは視界が広がり、山々や市街を見渡せます。
雲が多いのが残念。

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このあたりはひたすら鎖場です。
いやというほど、岩と格闘します。
結構、高度感もあって、岩登りが好きな人には楽しい場所ではないでしょうか。

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[登り切ったところを振り返る。なかなか怖い]

山々が見渡せますが、冬ということもあり風が冷たいです。

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どアップで。

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鎖の後は、梯子です。なかなか難敵の登山道です。
修験の道なんですかね。

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鎖、また鎖。

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[いやというほど鎖場があります]

北岳・中岳・南岳の3つの峰があり、最高点は南岳(1,199m)にあります。
まず、南岳に行きます。

鎖場を抜けてやっと、一段落できる尾根にたどり着きました。
南岳山頂はもうすぐです。

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福岡県内では、大分県日田市との境にある釈迦岳(1,231m)に次いで2番目に標高が高いそうです。
開けたところに展望台がありましたが、老朽化しているからか、立ち入り禁止になっていました。

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南岳登頂です。

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[南岳 三角点]

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[南岳山頂にも鳥居が]

これから、中岳に向かいます。
この中岳は、表参道の突き当りにあるため、多くの方はこの山頂を目指して登ります。

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[先に見えるのが中岳]


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[中岳と北岳(右)のパノラマ写真]

コルに来ました。ここから登り返しです。

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ほどなくして中岳に到着。

英彦山神社「上宮」は中岳にある本殿で神武天皇が東征の際、天村雲命(あめのむらくものみこと)を遣わされて祀られたと伝えられています。
社殿ができたのは、崇神天皇41年と言われています。現在の社殿は1842年に建てられました。

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[英彦山神社 上宮]

温度計がありました。8度です。
寒いのでしょうけど、それほど寒さは感じません。

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[温度計]

上宮の中は荒れていました。
屋根も壊れていました。

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[上宮の社殿中]

下に広場があり、多くの登山客がランチしていました。のどかですね。

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中岳山頂です。

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[中岳山頂]

少し休憩してから、中岳から、北岳を目指します。

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[向こうに見えるのは北岳]

北岳に登る人はとてもマイナーなのか、誰もいません。

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[ロープ場を慎重に下っていきます]

しかし、この中岳から北岳の景色は英彦山でもっとも綺麗だと思います。
鬼杉と並んで、ぜひ、このルートを歩くことをお勧めします。

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[いい感じです]

とても幻想的な風景がそこには広がっていました。

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灌木が素晴らしい雰囲気です。

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振り返って、登ってきた南岳と中岳を望みます。

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[南岳(左)と中岳]

北岳に到着。天気も回復していい感じです。

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[北岳山頂]

祠の後ろは神界のため立ち入り禁止になっていました。

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[北岳からの展望]

北岳から下っていきます。ロープ場がまたありました。

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途中、三差路があったので、まっすぐ進んでみます。
バス停の方向は左手です。

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特に何もありませんでした。引き返します。

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立派な木階段を下ります。

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すると、溶岩の壁がありました。

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[溶岩の壁]

昔は、火山活動が活発だったのか、こうした岩をよく見ます。

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このあたりの木々も素晴らしいです。

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北岳のシオジ林と書かれていました。

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[北岳のシオジ林]

しばらく歩くと、目の前にやたらと存在感を強調する壁が出現しました。
ただならぬ気配。
これが、うわさの「望雲台」ですね。

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バスの時刻が迫っていたのですが、急ぎ、北岳の北東にある、石段と鎖付き岩壁で辿り着く「望雲台」と呼ばれる場所に行きます。
自己責任で登るロッククライミングの名所のようです。
本来は山伏の修行場だったそうです。


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[なかなかの高度感]



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[どアップで。かなりヤバイです。]

上がり切ったら、終わりかと思いきや、まき道があるので進みます。
簡単そうに見えますが、落ちたら終わりです。

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これがこの旅最大の難所。
写真ではわかりにくいのですが、香川の五剣山のハシゴ以来の膝ガクガクプルプルです。
怖い・・・・

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[落ちたら死ぬ。ほぼ垂直です。]

下を見ずにとにかく上まで登り切ったら、鷹ノ巣山が望めるなど眺望が素晴らしいです。

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[鷹ノ巣山]

帰りがさらにキツかった。。。
写真を撮る余裕もなく、またまき道を通って、岩を降ります。

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坂鉾岩などの奇岩を見ながら、バス停を目指します。

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やっと、バス停近くにある、高住神社に到着しました。
いやー、長かった。

豊前坊(高住神社)は、窟として栄え社殿を持つようになりました。農村の人々からの信仰を集め、牛馬、防火の神です。

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[豊前坊(高住神社)]

牛を祀っているからか、牛さんがとても多いです。

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神社近くには、昔から大切にされている今川水源がありました。

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[今川水源]

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[豊前坊バス停]

豊前坊バス停から、バスに乗って、彦山駅まで帰ります。
便数がとても少ないので、計画的な山行が求められますね。

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[臨時バスに乗って、彦山駅から添田駅へ]


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[添田駅]

お天気も崩れることなく、いい山行ができました。


posted by jouji117 at 23:00| 香川 ☀| Comment(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする