週末はいろいろと仕事が複数入り終始バタバタでしたが、何とか合間を縫って、友人と4名で、伊予富士に登山にしました。
お目当てはズバリ、霧氷です。
霧氷は儚く、ほんの一瞬しか見ることができません。
前日はちょっとした雨。でも今日の天気は晴れの予報。
適度な水分量が空気中にあるため、これは期待できそうです。
・参考(夏の伊予富士)
〇愛媛・伊予富士(1756.2m) 日本三百名山、四国百名山 曇り後快晴
[参考コースタイム] 計6時間30分
寒風山登山口(08:20)=>桑瀬峠(09:20)=>伊予富士山頂(12:00)
伊予富士山頂(12:30)=>伊予富士登山口(13:10)=>駐車場(15:20)
※アイゼンを使わなかったのと、帰り林道歩きのため大幅にタイムロスしています
高松を5:30集合。そこから高速と国道194号線を使って、旧寒風山トンネル南側の駐車場へ。
愛媛側から、旧国道194号線を上がったのですが、途中で通行止めになっていました。
水汲みに来ていた老夫婦に尋ねると、高知県からなら上がれるというので、引き返して、いったん新寒風山トンネルを越えて、高知県側から旧194号線を上がりました。やれやれ。
30分遅れで、駐車場に到着。
[愛媛県側は通行止め]
心配した、路面凍結は無かったです。
どのみち、南側の方が凍結の心配が少なかったので、最初から高知県(南)側から上がっておけばよかったです。
すでに駐車場には4台ほど泊まっていて、今日は登山客が多そうです。
準備体操をして、いざ出発!
[寒風山登山口]
[本日のコース(地理院地図)]
今日は実質登山が初めてという方が2人いたので、ペースを普段よりも落としながら慎重に歩いていきます。
[前日降った雪で登山道は雪道ハイク]
桑瀬峠までは、比較的平坦で、らくちんな道です。
[今日は霧氷が期待できそう]
1時間ほどで、桑瀬峠に到着しました!
このあたりから霧氷が素晴らしく、感嘆の声が上がります。
[今治方面]
高知から来たというかなりのベテラン夫婦としばし歓談。
奥さんの方は、GoPro的なアウトドアカメラを装着していました。
やるなぁ。。。ユーチューバーですかね。ハイテク装備ですね。
彼らは寒風山方面に向かいました。
我々もしばしの休憩の後、伊予富士に向かいます。
[寒風山]
霧氷は本当に素晴らしく、初めて登山に参加した二人も含め、みんな超ハイテンション。

[霧氷の花]
伊予富士に向けて尾根伝いに進みます。
尾根道は快走路。
[霧氷とシコクザサのコントラスト]
途中、タバコをふかしたいかにも登山っぽくない格好の方とすれ違い。
登山をあきらめたのかしらん?
[高知方面]
日が照ってきて、天気が良くなるにつれて、笹を覆っていた前日の雪が解けてきて、ズボンを濡らします。
濡れたズボンから水が登山靴に入るのを避けるため、さっそくレインウェアを下だけはきました。
[快適な尾根道]
[別世界ですなぁ]
[見とれます]
[霧氷の先端はこんな感じ]
少しづつ、晴れてきて、寒風山が姿を現しました。
[寒風山と霧氷]
[まさに満開の桜のようです]
目指す伊予富士が近づいてきましたヨ。
ここからが遠かった。。。
振り返ると、寒風山だけでなく、その奥の笹ヶ峰、ちち山も見えてきました。
[寒風山(中央左)、笹ヶ峰(中央)、ちち山(中央右)の三兄弟]
伊予富士も霧氷をまとって、真っ白です。
[伊予富士]
こうしてみると、北側は霧氷、南側は笹で見事なコントラストです。
さて、伊予富士まで歩を進めます。
[伊予富士]
あと、20分、あと、10分とか言いながら、ちっとも山頂まで近づかないなぁ。
しかし、コルを越えて、登り返しが大変でした。
結構、急坂とは聞いていましたが。。。
[水墨画のような霧氷]
[かなりの急坂]
[振り返ると完全に寒風山方面はガスが抜けていました]
[地面の下はアイスバーン]
今回、あまり冬山になることを想定しておらず、アイゼンすら持ってきてなかった4人。
途中、北側にトラバースする日陰部分が急登&完全にアイスバーン状態となっていて、ツルツル滑ります。
[ピッケルを氷の壁に突き刺しながら進みます]
念のため、ピッケルはなぜか持っていたのですが、これがかなり役に立ちました。
アイスバーンに溝を掘って、段差を作り、木をつかんで這い上がります。
[山頂までもう少し]
何とか頂上が見えてきました。
[氷で覆われた山道]
[景色は綺麗なんだけどねぇ〜]
今更帰るも地獄ということで、ひたすら登ります。
もはや景色を見る余裕も全くなく(笑
[もうちょっとです]
4時間程度かけて、やっと伊予富士頂上です。
[伊予富士山頂]
頂上から見る景色は本当に素晴らしく、快晴に恵まれて、とてもいい気分です。
[山頂からのパノラマ]
石鎚山、瓶ヶ森、筒上山、手箱山や、今治市街、南は高知の太平洋、東は寒風山、笹ヶ峰、ちち山、冠山、東赤石山、果ては剣山方面まで一望できます。
ひゃっほー!!
頂上でおにぎりをほおばりながらしばし休憩。
この間買った山専ボトルに熱湯を入れてきたのですが、さめにくく、熱々のコーヒーが飲めました。
[山専ボトル]
山専ボトル、かなりいいですね。これだったら、バーナーいらないかも。

[伊予富士頂上から見る寒風山、笹ヶ峰方面]
[石鎚山(中央)と瓶ヶ森(右)、手前の山は東黒森]
頂上に続々とクライマーが集まってきました。
みんなアイゼン付けて、完璧な冬装備・・・・
私たちがアイゼン無しで、しかも一人はスニーカーでここまで登ってきた我々を見て、みんなとても驚いていました。
ある意味すごいねって。^_^
[中央奥の右は筒上山、左はいの町単独に属する最高峰 手箱山]
結果論ですが、今日は軽アイゼンやスノースパイクでもダメで、以下のような8〜10本爪アイゼンが必要でした。
[1月の石鎚山で使ったPETZL charle製アイゼンとモンベル製重登山靴]
30分ほど休憩して、さて、帰るとしますか。
[霧氷と奥は瓶ヶ森林道(いの町道瓶ヶ森線)]
[伊予富士を振り返る]
帰りはさすがに同じ道を転げ落ちるのは嫌なので、東黒森方面のなだらかな笹道の登山道を通って、50分ほどで、UFOライン(瓶ヶ森林道)に降りました。
[林道が目の前に]
[伊予富士登山口 到着]
ただ、そこからが林道地獄で、約9kmの道をひたすら林道歩き。
これには堪えました。。。
山頂で、あるおじさまが、「林道歩きは結構歩くよ。」と言われていたのですが、「結構」ってどんくらい?って思ったら、「かなり」でした。
[ふきのとう]
途中、ふきのとうや、ツララに見とれます。
ふきのとう、食べてみたけど、ちょー苦い。
[見事なツララ]
でも天気にも恵まれ、大きな怪我もなく、素晴らしい山行を楽しむことができました。
[駐車場]
(SONY NEX C-3 + Carl Zeiss Sonnar E 1.8/24 ZA T* / iPhone6 使用)