今日はお休みを頂戴し、埼玉・秩父の奥にある両神山に登ってきました。
両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」と呼び、山岳信仰のある山です。
イザナギ、イザナミの神を祀っていることから両神と呼ぶという説など、諸説あるようです。
コロナ後、登山らしき登山は全くできていませんでしたが、実に昨年11月の山梨・瑞牆山(2230m)以来9か月ぶりの山行となります。
今回は単独行です。急遽決めたので(笑
〇埼玉・両神山(1723.3m) 日本百名山 関東百名山 晴れ後ガス
[今回のコース(帰りはひたすら同じ道を戻る)]
・参考コースタイム 行き3時間15分、帰り2時間 計5時間15分
日向大谷口(9:45)=>清滝小屋(11:40)=>両神神社(12:30)=>山頂(13:00)
山頂(13:10)=>両神神社(13:30)=>清滝小屋(14:00)=>日向大谷口(15:10)
やまクエでは、Lv56の上級コースとなっています。
標準コースタイムは、6時間20分。帰り急いだので、1時間ほど早いタイムになり、コースタイム倍率は、83%でした。
朝4:20に起きて、5:00に都営地下鉄浅草線、大江戸線、西武池袋線、西武秩父線、小鹿野町営バスを乗り継ぐこと、5時間。
9時45分に、登山口である日向大谷口(ひなたおおやぐち)に到着しました。
同じ首都圏内ですが、ほんまに遠い。。。
[西武秩父駅]
でも、電車賃は1,000円程度+町営バスは500円と非常にリーズナブルでした。
[小鹿野町営バス]
[バス停前に掲示されていた地図]
[日向大谷登山口]
バス停の目の前に登山口(ショートカット)があり、民家っぽいところの畔を通って登山道に入っていきます。
最初は非常になだらかな楽勝のコースです。バス停からはやや下っていきます。
百名山ということもあり、踏み固められています。
[鎖場が多い]
今回は、帰りもバスで、西武秩父駅への連絡バスは日向大谷口発15:10が最終なので、やや焦りながら歩を進めます。
毎回、私の登山は、バスの時刻表との戦いです。まったく余裕はありません。
休憩もすることなく、どんどんと先に進むと、会所と呼ばれるところを通ったあたりから、沢があり、渡渉ポイントがいくつか出てきます。
歩いていると、石仏や石碑などがあり、信仰の山であることを実感します。
今日は暑くて、まったく無風なので、毎秒10滴くらいの汗が頭から落ちます(誇張ではありません)。普段汗をかかない、腕や足のスネなんかも、びっっしょり汗をかくくらい、厳しい日でした。
赤いチャートが多く、四国の仁淀川の上流域と良く似ています。
[チャート]
ただ仁淀川は、赤だけでなく青や紫のチャートなど、色とりどりのものがあり、それらが流れ着いた土佐市宇佐町竜には五色の浜なるきれいな海岸があります。
石や根っこがごろごろしていて非常に歩きづらく、また景色も植林や雑木林が延々と続き展望が効かないので、かなり体力を消耗します。
これは山頂の直下まで続くので、まさし修行の山、なのかもしれません。
平日でしたが、車は7台ほど、登山客は10名程度はすれ違いましたね。
四国だと絶対に平日は人いないけど、さすが百名山で関東の山だけあって、無人では無かったです。
ただ、比較的人は少なく、たまに会う程度でした。
渡渉が終わると、ひたすら森の中を急登です。
これは地味にきますね。以前、体調が悪いにも上ってしまった、愛媛の難峰 二ッ岳よりも、私はきつかったです。
途中に、弘法之井戸という井戸があり、滾々とおいしい水が出ています。
気持ちいい!
[弘法之井戸]
そろそろ体力限界というころに、清滝小屋がありました。
しっかりとした作りの山小屋ですが誰もいないようです。無人小屋のようですね。
トイレもここにあります。
[清滝小屋]
[清滝小屋の裏にある大きな岩]
やっと尾根に取り付きます。
ここから、鎖場の連続です。
[産体(産泰)尾根]
[鈴が坂]
[鎖場が続きます]
まさに苦行です。
[こんな急登だらけ]
[立派な階段]
休憩したいところですが、バスの時間が気になってしょうがないので、先を急ぎます。
ここからも急登続き。鎖が連続します。
いやー、バテますね。コロナ太りの体にこたえますわ(笑
[鎖場]
両神神社(本社)の鳥居が見えてきたら、少し休憩できるスペースがあります。
狛犬の代わりに狼の石像が置かれていました。面白いですね。
温度計は20度と涼しいはずですが、風が吹かず、蒸し暑いです。
頂上直下が目の前にあるのに、これがなぜかなかなか遠い。
滑りやすい鎖場を慎重に登ります。
山頂がやっと見えてきました。
ここまで眺めはゼロです。
[頂上直下の鎖場]
やっとの思いで頂上。時間かかりました。
予定していた時間よりも30分オーバー。これは大反省です。
[両神山山頂]
山頂は非常にせまく、10名が限度でしょう。
この日は数人でしたので、まったく問題なし。
[二等三角点]
10分で地元のおにぎりをほおばります。
これがなかなか美味い!
特に私は豚味噌味が気に入りましたね。
記念撮影してそそくさと下山します。
あまり天気が良くなく、見えるはずの富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などは同定できませんでした。
[あんまり展望良くない]
頑張って山座同定してみましたが、いまいち。そもそも八ヶ岳らしきものが見えない。
甲武信ヶ岳方面は、ガスでまったく見えず。残念。。。。
ここからは、ほぼトレイルラン状態。
なんせ、バスの時間まで2時間を切っていましたから。
私が猪突猛進で山の斜面を転がり落ちるように下山するので、他の登山者も何事か?というような顔をしていました。
しかし、最後の最後で、上り返しがあるのを忘れていました。
これはキツかった。さすがにあきらめかけていたら、バス停近くの民家が見えてきました。
バスの発車まで、あと5分!
ここからは、写真を撮るのも忘れて、「ひえー」と訳の分からない雄たけびを上げながら猛ダッシュです。
そしてついに、発車直前2分前にバス停に到着!
両神山の神様、本当に、本当にありがとうございます!
運転手さんも、「朝バスに乗った人だよね?よく間に合ったなぁ。信じられん。」と感心していました。
私は、褒められて伸びる子ではありますが、お願いだから、もうちょい余裕のあるダイヤにしてくれ~。。
そのためか、靴を脱ぐと、靴下は血まみれ、皮がズル向けてました。
[うげぇっ〜 おぇ。]
以下の写真は閲覧注意。R18指定です。
[お食事中の方、すみません。ちなみに臭いです。]
温泉に入る元気も無く、バスの中でこっそりと、シャツを着替え、激痛の中靴下を履き替えました。
そこからは、バス、西武、都営を乗り継いで帰宅。
秩父の有名な石灰石鉱山 武甲山を後にします。
[武甲山]
ちょっとした地下鉄の階段も足が全然上がりません。
ダメージ半端ないっす。
みんな、「あのオッサン大丈夫か?」って顔で見ていく。
いやー、だいじょばん、ですよ。
まぁ、不安定が続いていた天気でしたが、今日はなんとか雨にも降られず、久しぶりに山を楽しむことができました。
ただ、両神山はもう登ることは無いな。。うん。うん。
今回は、バスに間に合ったことと、秩父おにぎりがヒットでした(笑)