JK徒然日記

2020年09月29日

栃木・男体山(2486m)

今日は打ち合わせや、訪問、来客が無かったので、年休をいただきました。
私は残業代は出ませんが、土日出勤の振り替え休日だけは取れるので、代休はちょくちょくあるのですが、単なる年休で丸一日休むのは、春以来でしょうか?久しぶりです。

で、天気もまずまずだし、前に日光東照宮にお参りした時に、ぜひ、行ってみたかった日本百名山 男体山に登りに行くことにしました。
ただ、遠いんだよねぇ。

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[東武日光駅]

都営浅草線、東武本線、東武日光線、東武バスなどを乗り継ぎ、中禅寺温泉を経て三本松茶屋へ。
電車だけだと、約1,700円程度です。やはり私鉄は安い!
バスは観光路線だけあって、かなりお高めです。

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[パン屋がやっていたので、JR日光駅側に歩き、おやつを購入]

やはり都内からでも5時間くらいかかりますね。
そうですよね。もうすぐ先は東北ですものね。

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[JR日光駅前]

平日もあってか、お客さんは少なめです。

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[東部バスに乗る]

途中、中禅寺温泉で10分バスが停車するので、ダッシュすれば、華厳の滝を見ることができます。

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[中禅寺温泉街]

初めて見たのでなかなか迫力ありました。さすが日本を代表する名瀑です。

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[華厳の滝]



●栃木・男体山(2486m) 日本百名山、関東百名山 晴れ後曇り

[参考コースタイム] 行き3時間40分、帰り2時間 計5時間40分
三本松(10:00)=>志津乗越(11:45)=>二荒山神社志津宮(11:50)=>男体山山頂(13:40)
男体山山頂(14:15)=>二荒山神社中宮祠バス停(16:15)

標準コースタイムは、7時間25分なので、コースタイム倍率は、なんと76%。
体調がよかったこともあり、80%を切り、かなりハイペースでした

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通常、男体山に登る際は、JR日光駅か、東武日光駅から、湯元温泉行に乗り、二荒山神社中宮祠バス停で下ります。
しかし、今回は北側の裏手から回りたくなり、二荒山神社中宮祠バス停を通り過ぎて、三本松バス停で下りました。

途中、厚い雲に覆われていましたが、みるみる晴れてきましたよ。

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[男体山]

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[三本松バス停]

三本松バス停の前には茶屋があり、いろいろ買いこむことができます。
また、西側には、戦場ヶ原という湿原が広がり、散策をすることもできます。

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[戦場ヶ原]

ここから林道歩きですが、最初のポイントはわかりづらいです。
三本松茶屋の北側に広がる駐車場の奥に、道があります。

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あまり歩く人が多くないようで、ちょっと藪漕ぎ状態です。紅葉が綺麗です。

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[ちょっと藪漕ぎ]

道がわかりづらいのですが、要所要所では、目指す、志津はこちら、と書いてあるので、助かります。
地図は必須です。

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[林道にあったリンドウ]

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[うぇ〜(><)ご勘弁を。]

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[志津は右に曲がる]

ここから舗装路に変わりました。
このあたりは、広大な林となっていますが、どうやら地元の宇都宮大学農学部の管理のようです。

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[宇都宮大学日光演習林]

もくもくと歩きます。
今日は登山靴ではなく、メレル社製のローカットのハイキングシューズにしました。正解です。

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[カラマツとミズナラ林]

モグラって、私、初めてみました。

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[道端にお亡くなりになったモグラが]

非常に静寂に包まれていて、私が歩を止めると、本当に無音です。
風一つない天気で、耳鳴りの音しか聞こえません。
ここまで、無音なのは、ちょっと感動かも。

鳥のさえずりもないですね。

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[あー、なんかいい感じ]

たまに、車がすれ違うくらいで、こんな林道をバス停から歩くのは、どうやら私だけのようです。

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[駐車場]

どうやら、奥で工事をしているらしく、車で来た人はここで駐車する必要があるようです。

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[そこから先は柵がしてありました]

また、悪いクセが出て、こうして一人で山行していると、悶々と仕事のことを考えてしまいます。
あー、アソコは課題だなとか、こうすればよかったとか。。。
たぶん歩いているうちの半分以上の時間は、仕事のことを考えています。

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それって全然、リフレッシュにならんやん!
まぁ、いいんです。これも含めて登山なんです。

なんか、登山って人生に似てるんですよね。
山あり谷あり、登りあり下りあり。
でも、最後にはゴールがあり、一歩一歩登っていけば、いつかはたどり着ける。
でも、危険な場合は引き返す勇気もいる。

本当に人生そのものだと思います。

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[男体山が近づいた・・・ような気がする]

裏男体林道をひたすら歩きます。
湯殿沢橋が出てきたら、橋を越えます。

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[湯殿沢橋]

しばらく歩くと、太郎山と分岐に差し掛かります。
男体山は右です。

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[まっすぐは太郎山、右は男体山]

山全体は二荒山神社の境内となっており、所々の空き地に駐車禁止の看板がありました。

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それにしても見事な林です。見ていて飽きないですね。

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やっと、志津乗越に到着。いやー長かった。

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左に行くと、大真名子山、右は志津小屋(男体山方面)です。

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[志津乗越]

舗装路はここで終了で、ここから未舗装の林道となりしばらく歩くと、右手に登山口があります。

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[志津登山口]

結局、三本松茶屋からは、延々2時間!林道歩きで、18,000歩消費し、疲労困憊のなか、やっと志津登山口から男体山に取り付く事が出来ました。

少し歩くと、小屋と祠があります。

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[志津避難小屋(無人)]

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[二荒山神社志津宮]

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さて、先に進むとします。
いかもに、なキノコを発見。

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結構、道が分かりづらく、赤テープを丁寧に確かめながら進みます。
ちょっとでも油断すると、道迷いになります。
北側コースはルートハンティングが必要です。

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[荒れた掘割の登山道を進みます]

途中、出会った2人組のカップルからは、道に迷いやすいので気を付けてくださいと言われました。
私が志津登山口から登り始めたのが10時と遅かったので、気を遣ってくれたのでしょう。
まぁ、4時に起床してほぼ始発の電車に乗って、林道歩きも2時間かかったので、精いっぱい早く来たつもりなんですけどね。

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[二合目 ゲット!]

ただ、ちょっと曇ってきましたよ。頂上は晴れていて、雲海が見られれば良いのですが。。。
そうなんです。今日のお目当ては雲海。
絶好の雲海日和。晴れすぎてもダメで、なかなかここまできれいな雲海にお目にかかるチャンスはありません。

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[三合目 ゲット!]

なかなか荒れた道を進みます。
百名山ですが、容赦ないですね。

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でも、所々で色づく紅葉がとても綺麗です。
やはり登山は秋ですね。

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なぜか、四合目、五合目は見当たらず、六合目をゲット!

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少し東側が開けた断崖に来ました。

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ここからの雲海は絶景でした。
ドンピシャで天気が当たりましたね!

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[大真名子山(手前)と小真名子山]

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[八合目まで来ました]

八合目まで来ると、急登は少なくなり、なだらかな登りとなります。

北側に素晴らしいパノラマが広がります。

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日光白根山方面も良く見えます。

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[日光白根山]

体力も回復し、いいペースで山頂へラストスパート。

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[火山ならではの赤茶けた岩肌]

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[九合目]

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どこを向いても紅葉がとても綺麗です。

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雲海からすっぽり顔を出して、遠く富士山も見ることができました。

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[太郎山]

このルートはマイナーなのか、北側ルートでは5人しかすれ違いませんでした。
山頂には、10名ほどがランチしていました。
2名づつの小チームが多いですね。

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[男体山 山頂]

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山頂には、一等三角点(2484.2m)がありますが、その奥の岩に標高点(2486m)が指定されていて、これが男体山の高さ2486mとなっています。

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[二荒山大神]

男体山は活火山ですが、北方に、お母さん役の女峰山、その中央に、大真名子山、小真名子山があり、火山の家族を形成しています。
火山活動でできた中禅寺湖と合わせて、大きな火山地形を形成していますね。
最後の噴火は7,000年前だったとか。



山頂では中禅寺湖や日光白根山、太郎山が見渡せました。気持ちいい!



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[山頂から見る中禅寺湖]

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[二荒山神社奥社]

さて、ランチとしますか。
いつもせわしない登山ばかりで、頂上でゆっくりご飯を食べる暇がないのですが、ここ男体山はバスが頻繁に出ているので、バスの時間を気にせずゆっくりとランチタイムを楽しむことができます。

今日のランチは、東武日光駅の売店で購入した、日光いなり(具だくさん)。650円。


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JR日光駅前のパン屋で買った、ゴマ揚げ団子をおやつにいただきました。
美味し!山菜が効いてますね。

らっきょうは苦手ですが、このらっきょうは甘くておいしかったです。

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どこを見ても、秋の気配。

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少し西に下れる道があったので行ってみます。
神社がありました。

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[太郎山神社]

太郎山神社の先は断崖絶壁です。足がすくみます。
こう見えて高所恐怖症なので。

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さて、十分に休憩をとって、景色も堪能したので、今度は、二荒山神社中宮祠バス停のある南側ルートを下りることにします。

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この道は非常に急坂と聞いているのですが、予想以上でした。

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過去、この坂に似た坂と言えば、笠ヶ岳から真っ直線に下る、笠新道がありますが、あれを思い出した。

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[中禅寺湖を右手に見ながら下っていきます]

ゴロゴロした岩や石が多くかなり難儀します。

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[この坂を下ります(山頂側を見た写真)]

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[九合目]

小屋と神社がありました。

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[八合目の小屋]

小屋になんか書いてある。。

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[毛が三本?]

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[八合目 瀧尾神社]

神様がひっそりとたたずんでいます。

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ちょっとした鎖場もあります。

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先を急ぎます。
今回は頂上以外は休憩無しです。

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とにかく、大きな石がゴロゴロしていて、歩きにくいのなんのって。
膝と腰に来ます。ええ、年ですわ。

どうやら、今日、この岩で滑って、頭を大きくケガした人がいたらしく、騒動になってたようです。
やはり、難易度の高い山です。

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[まぁ、こんな石ゴロゴロ状態の山道です]

男の子を背負ったお父さんハイカーを発見。
やるなぁ。
「もう歩いたら?」って、その子にお父さんがぼやいてたけど。

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下るにつれて、雲海が目の前に迫ってきて、とても興味深い光景です。
初めての体験かも。

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[雲が迫ってきます]

山の中腹まで、紅葉が見事でした。
緑とのコントラストも良いですよね。

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綺麗ですね。もうちょっとしたら、紅葉真っ盛りですかね。

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要所要所に小屋があるので、避難をすることができるようです。

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[五合目の小屋]

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やっと、長かった下りが終わり、林道に到着。
こうした入り口っぽいところには必ず鳥居があります。
神域の山なんですね。

しばらく林道歩きです。

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[林道に到着]

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[林道を歩く(もう林道はお腹いっぱい><)]

しばらくつづら道を歩くと、再び、登山道があります。
バス停までショートカットできます。

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[林道と登山道の分岐]

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[再び登山道を下る]

この下りも地味に足にきます。

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[二荒山神社]

それでも、予定タイムを一時間以上巻いてゴール。
紅葉深まる男体山。秋も感じられて、いい山行になりました。

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[二荒山神社中宮祠バス停]

東武バスに乗って、特急に乗ろうかと思ったのですが、運転手さんの運転が超のんびりで、予定時刻に遅れまくり。
東武鉄道の区間急行に定めを変えて、東武日光駅前バス停についたら、わき目もふらずダッシュして、なんとか10秒前滑り込みセーフで、区間急行に乗ることができました。

きれいな雲海も見られて、よい一日となりました。

仕事が溜まっているので、明日は朝4時に起きて、業務開始です。
(相変わらず、自由人やなぁ。。)


posted by jouji117 at 22:26| 香川 ☁| Comment(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする