緊急事態宣言が明けて最初の週末。
巷は、やれ花見だの、ラーメンめぐりだの、甲子園球場だの言ってますが、私としては、やはり、山に行くしかないっしょ。
山に行くなら、私が愛してやまない、山梨でしょ。
というわけで、大菩薩嶺の南端に構える、鉄道だけで取り付ける山、滝子山に登りに行ってきました。
三ッ丸とも呼ばれています。
四国の山と違って、関東の山は交通機関で行けるのがいいですね。
たいていの山は、鉄道やバスで登山口までアプローチできます。
今回は4時起き、都営浅草線、都営大江戸線、京王線、JR中央線を乗り継ぎ、笹子駅へ。
最も運賃が安く行ける、いつもの王道パターンです。
高尾駅で京王線からJR中央線に乗り換え、できるだけ運賃の高いJRを利用しないのが鍵です。
[JR笹子駅に電車到着]
笹子駅は、中央線から東京から100km以上離れた最初の駅です。
ここを境に、東京通勤圏と甲府通勤圏が分かれるのだそうです。
笹子駅でしかトイレがないので、自信のない方はここで済ませた方がよいです。
私はどうせ汗で出てしまうのと、10人以上の行列ができていたので、諦めました。
笹子と言えば、笹子餅ですが、その団子で有名なみどりやを通り過ぎる痛恨のミス。
食べたかった。笹子餅。。。
●山梨・滝子山(1620m) 山梨百名山、秀麗富嶽十二景 快晴
[参考コースタイム] 計 5h20m(上り3h20m、下り2h)
JR笹子駅(7:35)=>桜公園(8:00)=>道証地蔵(8:35)=>三丈の滝(9:00)=>曲沢峠分岐(9:45)=>滝子山山頂(10:55)
滝子山山頂(11:20)=>二等三角点(11:25)=>女坂・男坂分岐(11:35)=>女坂・男坂合流(11:45)=>藤沢集落(13:00)=>JR初狩駅(13:20)
このルートの標準コースタイムは、6時間50分ですので、今回のコースタイム倍率は78%。
睡眠も十分で、天気もよく、暑くもなく、いいペースでした。
笹子駅を出てから東に国道沿いを歩きます。
[国道を歩く]
途中北の集落に入ります。
お寺の枝垂れ桜が見頃です。
今日は、一眼レフを持たず、この間買った、SONY XPERIA 8 Liteを利用して写真を撮りました。
XPERIAだけあって、カメラもSONYの素子なのよね?
目の前に雄大な滝子山が見えてきました。
あの頂上に登るのか。。。。思ってた以上に遠い。
[滝子山]
桜公園の横を通ります。
桜が見事です。たぶん今日が一番の見ごろ。
[桜公園]
滝子山をバックに、桜を撮ります。
しばらく道なりです。
途中、神社を発見。
ひたすら舗装道路を登っていくと、途中に右手に地蔵がありました。
ここを右に入り、沢に入っていきます。
[道証地蔵]
この後は、沢に沿って歩きます。ズミ沢ルートと言うそうです。
沢の風はとても心地よく、気持ちの良い道です。
途中、三丈の滝を発見。
地元の笹子小学校が作った看板がありました。
[三丈の滝]
沢から抜けて、明るく開けてきました。
その先に分岐がありました。左は巻き道で、右はそのまままっすぐ行けるけど、沢沿いの難路と書いてあります。
初めての山なので、左の巻き道を選びます。
[巻き道分岐]
曲沢峠との分岐にたどり着きます。
難路を避けたため、道は良かったですが、結構な登りと下り。
難路の方が良かったかな。
[曲沢峠分岐]
しばらくして沢沿いの難路と再び合流です。
後から調べると、どうやら難路の方が崩落があるようです。
[さきほどの難路と再び合流]
途中、モグラの死骸を発見。
[モグラ]
灌木の合間から、富士山が見えるようになってきました。
ただ、この後、沢沿いに再び入るため、富士山を再び見られるのは頂上までおあずけです。
山梨の山の醍醐味は何といっても、富士山を間近で見られるということ。
この滝子山もそのパノラマを十分に感じられる山です。
これまで幾度となく、山梨の山を登ってきましたが、どの山も富士山をとても綺麗に眺めることができます。
急登の連続で体力を使い果たし、山頂付近のルートはなだらかなのにも関わらず、足が前に進まない。
やばい。自粛生活で、体がなまりきっていました。
このあたりは、防火帯でしょうか。広く開けていて、ゴルフコースのようです。
[山頂付近のなだらかな登山道]
灌木がとても綺麗です。山はもうすぐ春ですね。
神社がありました。ここで足を滑らせて尻もち。
何か日頃の行いが悪く罰があったのかな。
頂上付近の尾根に取り付きました。頂上はもうすぐです。
暑くて、風も無く、Tシャツになって登ります。
頂上直下は急登。一歩ずつ前に進みます。
山頂に到着!
頂上には10名ほどのハイカーが陣取っていました。
目の前に富士山が見えます。頂上まで来ないと富士山をはっきりとは拝めません。
むちゃくちゃ綺麗です。やったー!
昨年は、何度か山に登りましたが、天気に恵まれず、富士山を見ることができませんでした。
今日は本当に運が良かったです。
[滝子山から見る富士山]
昨年末は富士山に雪が見られず、噴火の予兆か?と思いましたが、しっかり冠雪していました。
先客に陣取られていて、あまり富士山を望める場所がありませんでしたが、少し木陰で昼食タイムです。
[黒岳と雁ヶ腹摺山(右)]
[大月市街]
[南アルプス方面]
[寂ショウ尾根方面]
昼休憩で10分程度すると、富士山は雲にすっぽり隠れてしまいました。
田園調布の家からも富士山が見えるのですが、昼前には雲で隠れます。
ほんの10分の差でしたが、富士山が見られて良かったです。
さて、下山するとしますか。
頂上は3つのピークからなり、最も高いピークで1620m(1615mの説あり)。
東に、1590.3mの二等三角点にあるピークもあります。
藤沢集落方面に向かって下ると、ほどなくして、その二等三角点が出てきました。
これも、滝子山の一つのピーク。
下っていきます。
女坂と男坂の合流地点に到着。
男子たるもの、女坂。。。(苦笑)
女坂は緩やかな坂で足の負担も少なかったです。
[女坂・男坂 合流地点]
山梨の大半の林は明治天皇から賜ったものだとか。
ていうか、天皇家はどんだけの森林を保有していたのでしょうか。
沢沿いの道をひたすら下ります。
沢沿いの道を進みます。何度か渡渉があります。
[力こぶの木]
また、コロナな時期か、ソロハイカーが多いですね。マイナーな山ですが、今日は20人ほどすれ違いました。
やっと集落にたどり着きます。帰りはとても早く感じました。
この集落は藤沢集落といい、地元のおばあちゃんが、笑顔で「お疲れさま」と言ってくれました。
なんでも「あいさつの町」だとか。気持ち良いですね。
集落には無数の桜が咲き乱れとてもいい感じです。
[初狩市街]
やっと、JR初狩駅。
ちょうど電車の発車まで7分前に到着です。
これを逃すと、1時間待ち。ラッキーでした。
ちなみに、初狩駅前には何も食べる店はありません。
コンビニすらないかも。
[JR初狩駅]
[Suica読取機は簡易式]
JR初狩駅から見る滝子山は非常に大きく見ごたえがあります。
[JR初狩駅と、滝子山(右)]
JR中央線は、駅と駅の間が長いので、普通列車でも快速並みな速さです。
高尾駅にて、京王線に乗り換えて帰ります。
しかし、SONY XPERIA 8 Liteのカメラの画質はイマイチだな。
レリーズタイムラグも長いし、iPhoneの方がよいです。
合計32,000歩、累積標高差1,200m。
途中、すこしへたばりましたが、天候にも恵まれよい山行になりました。