朝4時起きで、東急田園都市線、小田急江ノ島線、小田急小田原線を乗り継いで、渋沢駅へ。
[小田急 中央林間駅]
いつも、朝は早いのですが、山に登る日は目覚ましをかけなくても、いとも簡単に目が覚めるのです。(笑
今日のお目当ては、塔ノ岳から鍋割山の回遊縦走。表丹沢と呼ばれているエリアになります。
大変人気が高く、多くの登山客が訪れるそうです。
丹沢山系に登るのは、大山(おおやま)以来になります。
[参考コースタイム] 計 8時間(上り4h 下り4h)
大倉バス停(7:20)=>駒止茶屋(8:30)=>堀山の家(8:45)=>花立山荘(9:30)=>鍋割山分岐(9:45)=>塔ノ岳山頂(10:05)=>丹沢山山頂(11:20)
丹沢山山頂(11:35)=>太礼ノ頭(12:10)=>円山木ノ頭(12:30)=>本間ノ頭(12:55)=>高畑山山頂(14:25)
高畑山山頂(14:35)=>三叉路バス停(15:45)
参考までに、ヤマケイの丹沢山標準コースタイム 10時間5分(上り5h30m 下り4h35m)ですので、コースタイム倍率は79%でした。
今回も、80%を切ることができました。
ただ、この山は歩きなれた人が多く、私はバンバン抜かれましたけどね。
●塔ノ岳(1491m) 関東百名山 曇り時々晴れ
今日は鍋割山で鍋焼きうどんを食べる予定だし、いたるところに茶屋があるらしいので、食料は蒸しパン3個だけです。
これが後でかなり響くことになりますが。。。
やはり備えは大事です。
小田急渋沢駅北口から大倉行バスに乗り、20分ほどで、大倉バス停です。
多くの登山客で混みあって、バスでは座ることができませんでした。
大倉バス停で下りて、レストハウス左にある道を進みます。
[大倉バス停・レストハウス]
しかし、いいお天気です。
沿道の桜も見事ですね。
左のコンクリ舗装の林道に入ります。さて、いよいよ登山スタートです。
途中まではコンクリ道歩きです。
道はよく整備されています。
沿道にすみれが咲いていました。
マムシグサも。
コンクリ道から、石畳に変わります。
非常に歩きづらいです。
大観望との分岐にやってきました。
私はまっすぐ進みます。
[大観望との分岐]
大観望との合流地点に来ました。
大観望は景色がよいんですかね?
今日はどうせ富士山が見えないので、パスです。
[大観望と合流]
途中、小屋があります。
いい尾根道ですね。この後、急登の連続になります。
[最初はゆるやかな尾根歩き]
通称、「バカ尾根」と呼ばれている、大倉尾根をひたすら直登しなくてはなりません。
これはかなりバテますね。もう少しジグザクしても良いものですが。
[きつい登り]
麓の方は新緑が芽吹いて、とてもすがすがしいです。
ひたすら登りが続きます。
途中、駒止茶屋、堀山の家、花立山荘があります。
[駒止茶屋]
山桜が綺麗に咲いていて、見頃でした。
いいですね。
余り近づきたく無い、大声でわめく若い登山客もいましたが、ほとんどがソロで登る静かなハイカーです。
かなりの人が行きかうので、やはりコロナな中、少し心配になります。
たまに大渋滞になったりします。山では基本的にマスクは皆しないので。。。
次からはもう少し、静かな山を選ぼう。。。
堀山の家に到着。
[堀山の家]
しかししんどい登りです。しかも連続です。
小草平に到着。足が上がらなくなってきたので、少し休憩します。
[小草平]
この先も、登りの連続です。
登る〜♪ 登る〜♪ 俺〜たち。
流れる汗もそのままに
いつかたどり着いたら
君にうちあけられるだろ
[もう、嫌や]
バカ尾根に手こずっていたら、視界が開けてきましたよ。
江の島方面もくっきりです。
[遠くに江の島が見える]
小田原、伊豆方面もバッチリ。
[小田原・伊豆方面]
景色が良くなると俄然頑張る私。
[花立山荘]
どうやらかき氷が食べられるらしい。
今回は小屋の中には一度も立ち寄りませんでした。
記念バッジも、集めていたけど、もういいや。
[花立山荘からの展望]
さらに先を進みます。鍋割山との分岐があります。
塔ノ岳は右です。
[鍋割山分岐(金冷シ)]
20分ほどで、塔ノ岳山頂に到着!
ガスで展望ありませーん。残念。
残念ながら、雲が多く、期待した富士山は見られませんでした。
でも、道すがらに相模湾から江の島、小田原、伊豆方面まで大展望を楽しむことができました。
[塔ノ岳 山頂]
頂上では多くのハイカーがいて、座る場所も無いくらい。
ただ、大展望があって、健脚向きの山。電車やバスでのアクセスも容易で、そりゃ人気の山になりますよね。
6000回以上登った!とかいう方が、頂上から下りていました。
すごいな。でも、私はいろいろな山を登りたいので、同じ山ばかりは無理ですね。
この塔ノ岳は、関東百名山で、神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境目に位置します。
頂上には尊仏山荘があります。
尊仏山荘には立派な太陽電池パネルが据え付けられていました。
なお、山頂に三角点は無いようです。
四国の山と比較して、関東の山は、三角点の数がやや少ない気がします。
鍋割山に行って、鍋焼きうどんを食べる予定だったのですが、丹沢山まで2.8kmとのこと。
丹沢山まで行くと帰ってくるのが大変と知っていましたが、ついつい欲が出てしまい、丹沢山まで行ってみることにしました。
●丹沢山(1567.0m) 日本百名山 晴れ
丹沢山までのルートは明るい尾根を登り返します。
長い道のりです。
ちょうどガスも晴れてきて、気持ちの良い山行になりました。
ただ、塔ノ岳までの登りでかなり足がへたばっており、随分とゆっくりな歩きになってしまいました。
[日高]
塔ノ岳を超えると、行き交うハイカーの数は1/3くらいになります。
比較的静かな山行が楽しめます。
丹沢山系は本当に巨大な山塊であることがよくわかりました。
しかも林道はあまりなく、すべて歩いて山の奥まで行かなくてはなりません。
素晴らしい自然が残されていて、とてもよい山です。
[木道を歩きましょうという看板]
頂上に到着。頂上は広いものの、ここもベンチを先客に占拠されており、座る場所がありません。
少し待ってやっと座ることができました。もう少しベンチを多くしてほしいな。
[丹沢山山頂]
山頂には一等三角点があります。
また、みやま山荘という小屋があります。トイレも利用することができます(チップ制)。
[みやま山荘]
ここで、蒸しパン最後の1個をいただきます。
青空の元、食べる蒸しパンは最高に美味しいです。
さて、ここから再び引き返して、塔ノ岳経由で鍋割山へ、とも思ったのですが、ここからの引き返しは相当な距離があります。
そこで、地図でルートを調べると、北側の宮ケ瀬まで11km歩けば、バスを拾えることが分かりました。
迷ったのですが、ここまで来たからには、南から北までロング縦走で抜けてやろうということに。
丹沢山系最高峰の蛭ヶ岳へはさらに3km以上を歩きます。自分の足に蛭ヶ岳まで行くか?尋ねると、即座に「やめとけ!」と返事があったので、次回にお預けとなりました。
この後、宮ケ瀬に抜けるルートを歩いて非常に後悔することになるのですが。。。
●高畑山(766.1m) 晴れ
宮ケ瀬ルートと途中に、高畑山があるので、まずはそこを目指します。
[塩水橋との分岐、宮ケ瀬は左]
ここからぐっと人が減り、宮ケ瀬に下りるまでに、出会った人は10名もいないくらいでした。
そのため、四国の山のような非常に静かな山旅を楽しむことができました。
[巨大なサルノコシカケ]
私はこのルートは、単純に下るだけの尾根かと思っていました。
最初こそ、丹沢山からの下りは超らくちんで、するする滑るように下っていくことができます。
あー、これは11kmあっても楽勝やな、と思っていました。
まず最初に、西峰(太礼ノ頭)の頂上に到着。1352m。丹沢三峰の一つです。
これはそこまでの登り返しではありません。楽勝、楽勝!
しかし考えは甘いことに気づかされます。
途中、キツイ登り返しのある小ピークがこの後、3つもあるのです。
巻き道(トラバース)はありません。
かりにトラバースしようとしても、山容が大きいため、かなりの回り道になり、現実的では無いでしょうね。
しかしこの先の登り返し3連チャンがキツかった。
すでに私の足は登ることを完全拒否していたので、なだめすかして、なんとか登っていきます。
道自体は、非常によく整備されていて、階段も綺麗なものが付けられています。
[悪夢の登り]
ひたすら急登は続きます。はい。
中峰(円山木ノ頭)の頂上に到着。1360m。
展望はありません。しかも、西峰(太礼ノ頭)よりも高くなっとるやんけ!
先を進みます。
また登り返しがあります。
名前の無い頭に到着。
[無名ノ頭]
よく見ると、古い木に赤いテープが。
[保全チームによるメンテナンスがされていますね]
さらに、もう一つ登り返しがありました。
[またも登り返し]
東峰(本間ノ頭)の頂上に到着。1345m。
もう、どうでもいいや。「なんとかの頭」ってのも、頭にくる。(笑
[東峰(本間ノ頭)]
やっとこの後は、下りのみになります。
宮ケ瀬の「三叉路」バス停の時刻を気にしながら、歩を進めます。
[おサルが本当に腰かけ可能な巨大サルノコシカケ]
やっと宮ケ瀬ルートの半分に差し掛かりました。
本当に長いです。
先ほどの蒸しパンで、食べるものが無くなり、お腹まわりにたまりにたまった、中年のおっさんの脂肪を糧に歩を進めます。
がんばれ、ケトン体。(笑
考えてみたら、通常、1泊するロングルートを日帰りで踏破しようとしているのでした。
[金冷シ]
この先、滑落すると即死亡エリアを幾度となるトラバースします。
いやー滑ったら最後。。。
宮ケ瀬のバスは1時間に1本しかないのですが、発車時刻まで微妙に余裕があったので、途中、トラバースと高畑山山頂に分かれる分岐で、高畑山山頂に寄ってみることにしました。
山頂は展望は無いですが、大きなベンチがあり、この山旅でやっとベンチを独り占めできました。
しばし休憩。鳥のさえずり、木々が風で揺れる音、自然の音は癒されます。
よく音楽聞いたりしながら登る人いますけど、あれはもったいないですよ。
また、クマの多いところは仕方ないですが、クマ除けのベルは、うるさくて迷惑です。
チリンチリンという音はまだしも、高周波でリーンリーンって鳴るタイプ。あれはかなり苦手です。
前回の滝子山では、そのリーンリーン男に、下山中ずっと後ろをつかれて、閉口でした。お前はスズムシか。
静かな山を望みます。
宮ケ瀬まで、あと何kmと標識が出てきますが、思った以上に時間がかかり、お目当ての14:51「三叉路」バス停発のバスはおろか、15:51発のバスにも乗れるかどうか怪しくなってきましたよ。
御殿森ノ頭との分岐に差し掛かりました。トラバースは右へ。
[御殿森ノ頭との分岐]
バスも間に合うか怪しくなり、最後はトレイルランのようになりました。
バス停の正確な場所が分からなかったため、バス停探しの時間を残しておきたかったからです。
とうとう宮ケ瀬まで、あと1km!
神社が見えたら、もうすぐ車道。
こちら側にも登山届のポストがありました。
あんまり誰も見ていないような。。。意味あるのかな。
やっと下山することができました。
「三叉路」バス停は、車道に出て、左に進んで、三叉路を左にまがって100mくらい行った反対車線側にあります。
[三叉路 バス停]
1時間に1本しかないバス。なんとか発車5分前に到着することができました。
バス停の前には何も無い上、ベンチすら無いので、待ち時間が多いとツラいかもしれません。
[神奈川中央交通のバス]
このバスは、小田急 本厚木駅に行くのですが、厚木市内は大渋滞で、1時間以上かかると見ておいてよいでしょう。
帰りも、小田急小田原線、江ノ島線、東急田園都市線で帰りました。
疲労困憊で、スマホすらイジる力も残されてませんでした。
さて、帰って体重計に乗ったら2kg痩せてました。。
なんでもやればできるものです。
特定保健指導を今年も受けていますが、こりゃ先生に自慢できるな。(笑