JK徒然日記

2021年04月18日

山梨/東京・三頭山(1531m) 鶴峠から奥多摩湖までの縦走

今日も朝4時起き。今日は天気はよさそうなのですが、天気が荒れ模様になるのと黄砂が酷いとの天気予報。
どうしようか迷いましたが、前から行きたかった、三頭山に登りに行くことにしました。

都民の森から登るルートが有名ですが、自然破壊の代名詞でもある都民の森が私は嫌いなので、あえて、山梨上野原からアプローチ。

いつものように都営浅草線、大江戸線、京王線、JR中央線を乗り継いで、山梨県上野原駅へ。
ここから、鶴峠行きのバスに乗ります。

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もう行列ができていて、何とか座れましたが、30分後の次のバスを待つ人や満席で立っている人もいました。
すごい人気なのですね。

何かの登山会でしょうか。今日はシニアな団体が非常に多く、みんなひたすら延々とおしゃべりするんですけど、コロナな時期なので、心配になりますね。

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[満席のバス車内]

上野原駅は低い位置にあり、市街地は中央自動車道を越えて高台にあります。
バスはうなりをあげながら、上っていきます。

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[上野原駅前]

途中、富士山が見えたり、農作業風景や山合いの集落がいい感じだったり、中々楽しめます。

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[かすかに白い富士山が]

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[手入れされた畑]

この山梨県小菅村ですが、人口1,000人に満たない村で、山梨県ではあるものの、村の中心部が奥多摩町からの道路と直結しているため、東京都との結びつきの方が強い村のようです。ただ、今日通過した長作という集落は鶴峠をはさんで南に位置していて、村の中でも飛び地のような感じなんですね。

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[こんなところにも集落がありました 薪を積み上げている家が多い]

道幅が3m程度しか無いところや狭いクランクなどもありますが、運転手さんの華麗な運転サバキで難なく通り抜けていきます。

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[鯉のぼり 気持ちよさそう]

ほとんどの客はハイカーのため、鶴峠(870m)までみんな行くのかと思いきや、結構、途中で下車する人が多く、鶴峠まで乗っていたのは7人程度。特に、長作で降りる人が多かったな。三頭山の南に広がる笹尾根から登るのでしょうか。意外でした。

鶴峠にトイレがありますが、この先トイレは全くないので、用を済ませておきましょう。

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[鶴峠のバイオトイレ]

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鶴峠で降りた、私以外すべてのハイカーは、奈良倉山に向かい、私だけ一人、三頭山に向かいました。
頂上まで結局誰にも会わず、関東の山とは思えない静かな登山になりました。

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[鶴峠]

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[分水嶺の説明]


●山梨/東京・三頭山(1531m) 花の百名山、日本三百名山、山梨百名山、奥多摩三山 快晴

[参考コースタイム] 計4時間10分(登り1時間50分、下り2時間20分 休憩・浮橋通行止めのロスを除く)
鶴峠(09:20)=>三頭山(西峰)山頂(11:10)
三頭山(西峰)山頂(11:30)=>三頭山(東峰)(11:35)=>奥多摩湖分岐(11:40)=>入小沢ノ峰(12:00)=>ヌカザス山(12:20)=>イヨ山(12:50)=>途中休憩(13:10)
休憩から復帰(13:20)=>奥多摩湖登山口(13:40)=>浮橋分岐(13:50)=>奥多摩湖登山口(14:00)=>深山橋バス停(14:20)

標準コースタイムは、5時間10分なので、コースタイム倍率は81%。
下りでバスの時間を考慮してゆっくりめに歩いたので、まぁこんなもんでしょう。

以下は今回のルート図です。まさに、山梨県から東京都への県境またぎです。

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[今回のルート]

他のハイカーに続いて行きそうになり、間違えて、奈良倉山に行くところでした。
三頭山は、鶴峠の道路を渡った反対側に取り付きがあります。

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[三頭山登山口]

若葉が芽吹いて新緑の季節。
よい感じです。

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向山(オマキ平)との分岐に差し掛かりました。

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[向山は左を下りていく]

しばらく歩くと標高が上がり、まだつぼみの木々の中を歩きます。

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朽ち果てた橋がありました。
避けながら、山側を歩きます。

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木陰から富士山が見えてきましたよ!
まだ雲かかっていない。先を急ぎます。

この尾根は、北側は白沢川(しらさわがわ、多摩川水系)で、南側は鶴川(つるかわ、相模川水系)が、流れていて、両水系の分水嶺になっています。そのため水道局の杭が数多くあります。

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途中、神楽入ノ峰(1447m)に到着。
特に何もありません。

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[神楽入ノ峰(1447m)]

ここからしばらく急登の連続。
なかなかコタえますが、先々週の丹沢に比べれば、たやすいものです。

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途中、尾根伝いを歩きます。右手に富士山がとてもよく見えるのですが、木々に囲まれてその全貌が分かりません。
しかし、岩を登って富士山を拝めるポイントがありました。
今回、最も綺麗に富士山を撮ることができました。

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[山梨の山々と富士山]

残念ながら富士山の頂上や若干雲がかかっていましたが、黄砂の影響も無く、また強風はあるものの天気は比較的穏やかで視界もクッキリ。
いい山日和です。

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[アップで]

SONY XPERIA 8 Liteで写真を撮っていますが、光学2倍レンズがあるので、アップが綺麗に撮れますね。
ただ、やや暗めに映るので、逆光には向きません。

いや、本当にいいお天気です。来て良かった。

しばらく歩くと「これより先は都民の森ではありません。」の看板がありました。
この看板が出てくると、三頭山頂上です。

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ハイカーは10名ほど。そこまで混んではいませんでした。
黄砂の予報が出ていたので、今日はみんな登山しなかったのかな。

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[三頭山(西峰) 山頂]

ちょうど、富士山を一望できるベンチが空いていたので、ここで昼食をいただきました。
今日は乗り換えの高尾駅構内で急いで買った、ランチパック。
絶景を見ながら食べるランチは本当に美味い!

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[三頭山 山頂から見る富士山]

立派な山名碑がありました。

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山頂にあるマップはとても丁寧に記載されていて、良いですね。
次回にもこのマップを活用させていただきます。
御前山あたりに登りに行きたいですね。

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三頭山というだけあって、山頂は3つあります。
あと2つ、中央峰と東峰に行ってみます。

いったん、コル(御堂峠)を下り、登り返します。

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[御堂峠 : 奥多摩湖方面(左)や中央峰(奥)などの分岐路]

すぐに中央峰に到着。これは一番高いポイントですが、展望がイマイチで人気無しです。

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[中央峰(1531m)]

そして、さらに進むと、東峰。ここには三角点があります。

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[東峰(1527.6m)]

さらに進むと、展望台があります。

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西東京方面の素晴らしい景色が広がっています。

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[御前山(1405m 左)と大岳山(1266.4m 中央)、馬頭刈山(884m 右端)]

写真ではわからないのですが、スカイツリーや新宿、大手町の高層ビル群もしっかり肉眼で確認できました。
今日は視界がとてもクリアです。

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[東京市街]

さて、さきほどの分岐に戻ります。
奥多摩湖方面に進みます。

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[奥多摩湖は右]

眼下に奥多摩湖が見えてきました。

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どんどん下っていきます。

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[鶴峠分岐]

後から、膝にくるんだよなぁ。
やはりこの歳になると、コンドロイチンやグルコサミンなのかな。
年々、地味に歳を感じます。

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[作業道分岐]

急な下りも多く、落ち葉で滑りやすいです。

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入小沢ノ峰に到着。
小さなピークを登り返しながら、下っていきます。

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[入小沢ノ峰(1302m)]

奥多摩湖側から登る場合はかなりの急登を覚悟した方が良いでしょうね。

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いくつかの小ピークを越えて、ムロクボ尾根道の分岐路とヌカザス山に到着。

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[ムロクボ尾根分岐 こちらに進めば良かった・・・・]

ヌカザス山って何語なんだろうって思っていたら、「糠指山」って書いてありました。
なんと、日本語だったのね。

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[ヌカザス山 山頂(1175m)]

特に山頂の雰囲気はゼロの、通過点のような山です。
さらに進みます。

バス停の時刻が14時台は3本ありますが、それより前は1時間空くので、少しゆっくり目に歩きます。

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根っこがすごいことになっています。

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愛媛じゃないけど、イヨ山に到着。三角点があります。

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[イヨ山 山頂(979.1m)]

新緑と雑木林と奥多摩湖のコントラストはとても綺麗です。
癒されますね。

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奥多摩湖の登山口に到着。
麦山の浮橋を目指します。奥多摩湖に浮かぶ橋で、バス停まで最短で行くことができます。

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って、さあ、浮橋まで降りようと思ったら、水位減少で3月からしばらく通行止めだって。。。
がっかり。。。また戻らなきゃ。。

バスに間に合わない。いきなり焦り始める私。

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[浮橋の入り口には、通行止めの看板が]

この道路なんですが、歩道が整備されていなくて、40km/h制限のところ、おそらく100km/hくらいで飛ばす、バイク馬鹿が頻繁に走ります。
悠々と走るツーリングのライダーもいるのですが、とにかく峠を攻めるような走りをされていて、歩行している私の10〜20cmスレスレのところを猛スピードで過ぎていきます。

これには本当に頭に来ました。
警察の皆さん、こいつらが、一生運転できないように免許取り上げてください。

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[高速で私の横を走り去るライダー]

浮橋は渡れないは、馬鹿どもはうじゃうじゃいるわで、奥多摩湖のイメージが一気にダウンした私。
う回路に逆戻りして、バス停を目指します。

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山々が青空と一体となってとても綺麗です。

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バス停に到着。予定時刻より1分すぎていて、あ〜。いっちゃったかな、と思ったのですが、バス自体が遅れていて、すぐにバスが来ました。
超ラッキー。ほとんど誰も乗ってませんでした。

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途中、立派なダムを発見。でかいなぁ。

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奥多摩駅に到着。JR青梅線、南武線、東急大井町線を乗り継いて帰ります。

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[JR奥多摩駅]

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[レトロな感じの奥多摩駅前]

山合いの路線ですが、立派な電車が来ました。
人気の観光路線なんですね。

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家に帰ったら、バルコニーから素晴らしい富士山を眺めることができました。
三頭山の富士山とはまた違う趣があってよいですね。

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駅からの行き返りも含めて、33,000歩、23km。いい週末になりました。
posted by jouji117 at 19:27| 香川 ☁| Comment(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする