今週末は久しぶりに文句なしの晴れの予報。
こうなれば、山に行かないわけにいかないということで、3週連続で奥多摩へ。
土曜か日曜、どちらに行こうかで迷いました。
土曜は昼から晴れ、日曜は文句なしの晴れ。。。
天気予報よりも天気図を信用して土曜日に賭けました。
天気図だと、日曜日に寒気が南下しそうだったので、天気が不安定になる可能性があったためです。
そんなこんなで、金曜日の夕方くらいからそわそわし始める私。(仕事に集中しろ!)
目覚ましかけなくても、4時前には目が覚めてしまうわけですね。
この間乗って、快適さに感動した、新宿6:46発「JRホリデー快速おくたま1号」のお世話になります。
新宿から奥多摩駅まで直通なので、途中の立川や青梅で乗り換えなくてよいというのがよいですね。
ただ、1時間35分、ひたすら座るので、腰にきます。
また、もうちょっと、早い運行だったらなぁ。例えば、5時発とか。(オイオイ)
奥多摩駅に着いたら、え?こんなにハイカー乗っていたの、ってくらいの大渋滞。
密ですね〜 笑
奥多摩駅は簡易IC読み取り機のため、時間がかかるんですね。
駅前ではひっきりなしに、バスがハイカーを満載して川乗橋や奥多摩湖方面に向かっていました。
私は、ここから、石尾根を伝って、鷹ノ巣山にひたすら歩きです。
ひょえー、標高差何mなんやろ。
考えただけでもぞっとする。(じゃあ、登るな) 笑
●東京・鷹ノ巣山(1736.6m) 関東百名山 晴れ時々曇り
[今回のルートマップ]
[参考コースタイム] 計5時間50分(上り3h40m、下り2h10m)
奥多摩駅(08:25)=>六ッ石山(11:05)=>鷹ノ巣山(12:55) ※途中20分休憩と道間違え含む
鷹ノ巣山(13:25)=>倉戸山(14:40)=>倉戸口バス停(15:45) ※途中10分休憩含む
ヤマケイの標準コースタイムは、上り5時間45分、下り3時間5分、計8時間50分なので、コースタイム倍率はなんと62%。
私の足が速かったのか、ヤマケイのタイムが遅すぎるのか。。。
鷹ノ巣山は、奥多摩の山々の中でも、かなり標高の高い山で、東京の最高峰であり日本百名山でもある雲取山の前座をになう山です。
都県境上の山を除けば、都内で最も高い山になります。
さて、奥多摩駅を出ると、氷川大橋を超えて、むかし道の分岐路を右へ。
[氷川大橋から見る日原(にっぱら)川]
[氷川大橋]
南氷川集落に入ります。
集落の舗装路を登っていきます。
奥多摩の街並みが見渡せます。
[本巣の森の杉]
ここで、私は道を間違えて、そのまま林道を進んでしまいました。
[左が羽黒三田神社方面、右は林道]
正確には、羽黒三田神社側の左を通って、上空の橋を超えて、山道があるようです。
ただ、どのみち、林道に合流するので、どちらを歩いてもOKです。
[林道]
いい景色です。
東京農業大学の林道と、林道不老線の分岐に差し掛かりました。
東京農業大学の林道は、私有で関係者以外立ち入り禁止な感じです。
[東京農業大学の林道は右、石尾根は左の林道不老線をまっすぐ進む]
石尾根に取り付きます。
[石尾根は右から入る]
石尾根は非常に歩きやすく、傾斜も比較的緩やかで、ラクチンです。
植林帯と雑木林が交互に出てきます。
[植林帯]
今日も、Apple Watchで歩数、標高差、消費カロリー、心拍数なんかを計測します。
一回使い始めたら、手放せませんね。これ。
[稲荷神社]
稲荷神社を過ぎて、進みます。
また、木漏れ日が良いですよね。
都会に住んでいて、都会暮らしを全くしない私。
緑が豊かで、本当に気持ちが良いです。
来てよかったな。
ハイカーの数もまばらで、あまり人気なコースではないようです。
再び、東京農業大学の林道と交差します。
登山道は横切って、まっすぐです。
[東京農業大学の林道との分岐]
赤や紫など、色とりどりのツツジが綺麗です。
今が満開で見頃ですね。
四国のツツジよりは、1ヶ月遅い印象です。
[ヤマツツジ]
広い防火帯にやってきました。
振り返ると、奥に、先週登った、大岳山が見えます。
特徴的な山容をしていますね。
[奥に大岳山]
今日は薄曇りで、時折、青空が見えます。
暑くも無く、ちょうどよい天気です。
作業道の分岐に到着。鷹ノ巣山は右です。
[作業道分岐]
結構、急な登りなのですが、最近、毎週登っているからか、あまり苦になりません。
どんどん高度を稼いでいきます。
振り返ると、先々週登った御前山が見えました。
[御前山]
ここにも「農大」の石碑がありました。
どうやら、この森は東京農業大学の管理している森なんですかね。
先に進みます。マルバダケブキが多いエリアですね。
[マルバダケブキの群落]
よく、この花をの群落を見ます。
六ッ石山方面は左。しばらく歩くと、山頂です。
[六ッ石山分岐]
ほどなくして六ッ石山に到着。
[六ッ石山山頂(1478.8m)]
三角点もありました。
眺望はあまりありません。
[六ッ石山からの眺望]
この先に歩を進めていくと、榛ノ木尾根を下っていることに気が付きました。
やばいやばい。このままでは奥多摩湖に下りてしまう。
[榛ノ木尾根を下っていた]
再び、六ッ石山に戻り、そのまま、先ほどの分岐路まで戻ります。
さきほどの分岐路に戻ってきました。
鷹ノ巣山は左です。
[六ッ石山分岐]
黄色い花がとても綺麗です。ツルキンバイでしょうか。
[ツルキンバイ]
コルを下りて、折り返します。
[六ッ石山を後にします]
ここからは、鷹ノ巣山の頂上直下以外は平たんな道が続きラクチンです。
いたるところに、ツツジがあり綺麗です。
この木の根っこすごくないですか?
広い縦走路で気持ちが良いですね。
涼しい風も吹いてきます。
水根山に到着。小高い丘といった感じ。
眺望はありません。
[水根山]
倉戸分岐に到着。鷹ノ巣山はまっすぐです。
帰りに、この分岐を、倉戸方面に下る予定です。
ここでも、ツツジがとても綺麗です。
[トウゴクミツバツツジ]
このあたりから、南側の眺望は素晴らしいエリアになります。
薄曇りであまりクッキリとはいきませんでしたが、富士山もよく見えました。
いやー、素晴らしい。
[右手に富士山、やや左手は三頭山]
何枚も写真を撮ってしまいました。
[富士山(左)と、大菩薩嶺群(中央右)]
アップで。
[富士山(中央右)と、雁腹摺山(右)]
ちょっと、富士山がクッキリでないのが残念ですが、今日も拝むことができました。
[ツツジと富士山(中央)、三頭山(左)]
残念ながら、南アルプスまでは見られませんでした。
このあたりではハイカーの多くが写真を撮っていて、さながら写真大会でした。
あと、ワラビの群生があるので、ワラビを採っている人も多かったです。
富士山とツツジをアップで。
六ッ石山方面には、大岳山と御前山が。
[大岳山(中央)と御前山(やや右)、さらに奥には丹沢山]
見飽きない景色です。
[三頭山(中央左)と富士山(右)]
丹沢山もはっきり見えました。
[丹沢山(奥)、手前右に三頭山]
撮影でだいぶ時間ロス。笑
鷹ノ巣山に到着。
このあたりの山々は、同じ設計の石碑が立っていますね。
三角点はケルン状態でした。
ハイカーが思い思いにご飯を食べています。
見てください。この眺望。いい山です。
[鷹ノ巣山からの眺望]
何度見ても、富士山は素晴らしい。
Xperia8 の2倍ズームレンズで、アップで。
すんばらしい。
頂上でまんじゅうタイムをいただいた後、下山します。
いつもはあまり休まない人なのですが、今日はあまりにも眺望が良かったので、だいぶ休憩してしまいました。
倉戸方面に今回は下ります。
倉戸口バス停で、バスを拾う計画です。
[倉戸分岐]
すぐに、石尾根縦走路(鷹ノ巣山トラバース路)との分岐に到着。
倉戸山は、左です。
素晴らしい森です。
でも、帰りの尾根は私以外誰も歩いていません。
鷹ノ巣山自体もそこまでハイカーは多くないのですが、この道は本当に誰もいません。
深い森の中を歩くので、ちょっと心細いかもしれませんね。
水根への分岐に差し掛かりました。
倉戸方面はまっすぐです。
[水根分岐]
気持ちよく歩いていたら、ドスンドスンと、黒い物体が私の目の前を通りすぎる。
四国の山だと、たいてい、鹿とか、ニホンカモシカなのですが、これはまさか。。。
そうです。クマでした。
いやー、クマったなぁ・・・
って言ってる場合じゃない!
体長は1m〜1.5mくらいでしょうか。
小柄のクマです。正面からは見えなかったのですが、おそらくツキノワグマかな。
「クマ出没注意」とは聞いていましたが。。ガクガクブルブル。👀👀
当然、写真を撮る余裕もありませんでした。
仮に子グマだったとしても、近くの母グマがいるので、危険です。
クマの方も私が怖いのか、私を横目で見ながら一目散に逃げていきました。助かった。。。。
しかし、クマって走るスピード、むちゃくちゃ速いですね。
あんな起伏のある山でも、時速40km/hは出ていたでしょうか。
襲われたら、絶対に勝てないですね。死んでいたと思います。
クマの爪は鋭く、顔に一撃を食らうと、肉片がえぐられ、目玉も一瞬で飛び散って無くなります。
また、噛む力もものすごくて、首をやられたら一発で頸動脈を断ち切られて死亡します。
どうしても逃げ切れない場合は、窪みにうずくまって、顔と首を覆います。
(足は食いちぎられても、最悪、助かる可能性があるので)
いやー、まさに「ある〜日、森の中〜。クマさんに、出会った ♪」てな感じです。
(そんなにのどかでは全然ないけど。)
そんな冷や汗タラタラな状態の後、榧(かや)ノ木山に到着。
なんもない山です。
[榧ノ木山]
そうすると北の背後から、また、あの「ドスンドスン」という音が。。。

「クマさんの、言うことにゃ、お嬢さん、オッサン、お逃げなさい ♪」って、言われなくても逃げるわさ。
怖すぎる。後ろを気にしながら、ソロリソロリと逃げました。
(急いで逃げると、クマは物音で追ってくるので、注意が必要です。)
あの、リーン、リーンって鈴、付けている人多くて、うっとうしいなと思っていたけど、ちょっと気持ちが変わりました。
人気の少ない山では必要かもね。
[いかにもクマがいそうな山でしょ?]
このあたりは、広い尾根で、落ち葉が多く、道が非常に不鮮明です。
慎重に山の形状などを見ながら、ルートハンティングして進む必要があります。
標識も少なく、あまりメジャーなルートではないようです。
[やっと、倉戸山の標識を発見]
倉戸山に到着。眺望は無いですが、広い丘になっています。
奥多摩湖を挟んで南側にある、サス沢山から見えた山ですね。
[倉戸山]
最近愛用しているのが、昨年、Amazon Prime Dayセールで買った、メレル社製の登山靴。
抜群の耐水性で、親指の死亡もなく、甲高の私の足にピッタリ。
やはり、トレッキングシューズはメレルです。
フタリシズカでしょうか。
綺麗に咲いていて見頃でした。
[二人静(フタリシズカ)]
集落に到着。
[温泉神社]
このあたりの集落はほとんど人が住んでいない。廃屋ばかりです。
奥多摩町のマンホールはおしゃれです。
奥多摩湖と小河内ダムが見えました。
[小河内ダム]
[奥多摩湖]
廃屋は、ニホンザル親子の住処になっていました。
温泉も出るようで、目的の隣のバス停は「熱海」だって。
この集落の石垣は見事ですね。
集落を抜けて、倉戸口バス停に到着。時間を調節しながら歩いたので今回もバス到着3分前でした。
ジャストインタイムですね。
奥多摩駅までのバス停では、やはり水根バス停、奥多摩湖バス停などはコロナの関係で通過。
そのため、水根に下りる場合は注意が必要です。
奥多摩駅からは、ちょうど、ホリデー快速おくたま号が待っていたので、それで帰りました。
ラッキーでした。
消費カロリーと心拍数は以下の通り。
クマと出会ったあたりの心拍数上昇が半端ない。。
35,000歩。ハードな山ですが、それを感じさせない、歩きやすい山ですね。