今週末の土曜日は快晴の予報。のび太のお父さんばりに「雨男」な私ですが、汚名返上、絶好の挽回チャンス。
やっと富士山が見られるかな。
元々は今週末は、土日と泊まりで会津に行く予定だったのですが、考えてみたらなんだか遠いし費用もかかる。
会津の山頂は雪混じりとのことで、ちょっと寒いかも。
また、最近、自分の体の事で予想外に大きな出費があったので、会津の山々は諦めて、奥多摩で最後まで未踏だった雲取山に行くことにしました。
●東京・雲取山(2017.1m) 日本百名山、関東百名山、山梨百名山 快晴
雲取山は東京都の最高峰にして、都内で唯一2000mを超える山、また東京都唯一の日本百名山でもあります。
また山頂は、東京都、山梨県、埼玉県の境になっています。
東京都水道局の水源林にもなっています。その昔、山梨県から購入したのだとか。
私は興味無いのですが、鬼滅の刃の主人公である竈門炭治郎とその妹・禰豆子の出身地とされています。
そのため、登山客だけでなく、鬼滅の刃ファンの間でも人気な山ですね。
いつものように、中央線、青梅線を乗り継いで、奥多摩駅へ。
奥多摩駅からはバスで鴨沢まで行きます。
西東京バスの鴨沢西行きの臨時バスが朝から数分起きにひっきりなしに出ていました。
私は鴨沢西行きで、鴨沢まで行けるかどうか分らず(後で行けることが判明)、結局、丹波まで行くバスで出発しました。
バスは超満員。緊急事態宣言が明けて、なんだか登山客もみんなのびのびしているように見えます。
多くの客が、鴨沢で下車しました。
[鴨沢バス停]
さて、今回のコースタイムです。
[参考コースタイム] 計6時間40分(上り3h、下り3h40m)
鴨沢バス停(9:05)=>小袖乗越(9:25)=>ブナ坂(11:20)=>雲取山山頂(12:35)
雲取山山頂(13:00)=>七ッ石山山頂(14:00)=>峰谷集落(16:30)=>(車)=>峰谷バス停(16:40)
このコースの標準コースタイムは、上り5時間30分、下り4時間30分、計10時間なので、コースタイム倍率は70%でした。(途中で25分程度歩く道で、車を利用したことを考慮)
上りは前半に快調に飛ばしたため、55%と、約半分の時間で山頂に到着。
しかし、元々苦手な下りは、90%弱と手こずりました。
今回のコースマップです。
[コースマップ(国土地理院地図) クリックしてください。]
さあ、いよいよ出発です。本当であれば、往復10時間近くかかる一泊二日のロングコースですが、私は日帰りでの下山を目指します。
登山口では、猫が日向ぼっこ。
[なんだかセクシーポーズ]
しばらく車道を歩いて、途中から登山道に入ります。
多くの登山客がいて、道に迷うことはありません。
今日は、紅葉シーズンの真っただ中。快晴ということもあり、登山客が非常に多いですね。
途中、林道の駐車場に合流。車で来る人はここが起点になります。
[小袖乗越]
再び、登山道に取り付きます。
前を歩くトレラン風の団体は非常に速く、いいペースだったので私もついていきました。
割と坂なのですが、1kmあたり12分程度の平地並みなペースで、快調に飛ばします。
[この方々の後についていく]
途中、廃屋があります。
トレラン風の団体に、その後私は道を譲られ、ペースメーカー不在に。
そのままのペースで先を進んでいたら、途中で急激にバテてしまいました。
はやり自分のペースは大事だと感じた一日でした。
秋真っ盛り。紅葉が綺麗です。
いやー、目が癒されます。
何枚も写真を撮ってしまいました。
まぁ、バテてダメな私は写真を撮って休憩していたわけですが。
どこもかしこも、黄色や赤の絵具で散りばめたみたい。
尾根に近づき、急登も少なくなってきました。
しかしロングコースです。
歩けども、つかず。
七ッ石山との分岐に到着。
七ッ石山は帰りに寄るので、ここは巻き道経由で雲取山を目指します。
[七ッ石山分岐]
このあたりも素晴らしい紅葉が見られます。
危ない部分には立派な橋が架かっていました。
幽谷と紅葉のコントラストが綺麗です。
石尾根が近づいてきましたよ。
太陽に照らされ紅葉がさらに綺麗です。
また、七ッ石山への分岐がありました。
このあたりは、巻き道が複数あって、複雑です。
百名山ですが、標識は手作りが多いですね。
ブナ坂に到着。休憩できる場所があります。
ここから石尾根に合流です。
[ブナ坂]
平将門の足跡を解説した掲示板がいたるところにあります。
いやー、石尾根素晴らしい!
[石尾根]
富士山が見えてきましたよ。
青い空、色とりどりの紅葉。来てよかった!
このあたりからは、黄色の紅葉が目立ちます。
こういった単色の紅葉も、また素敵です。
広角で。
石尾根に入ってからは、富士山がばっちり見えました。
[富士山]
アップで。
素晴らしい景色。南アルプスも良く見えます。
ここまでの快晴は、今年は、東赤石山登山以来です。
[南アルプスの山々]
奥多摩小屋は2019年に老朽化で閉鎖となったようです。
尾根道と巻き道の分岐に到着。景色が見たいので尾根道を進みます。
[尾根道と巻き道の分岐]
なんかいい感じ。
富田新道との分岐に到着。
富田新道は長らく通行止めでしたが、解除となっていました。
[富田新道は右、雲取山は左]
小雲取山に到着。ここでも、富田新道との分岐があります。
[小雲取山]
小雲取山からの展望は素晴らしいです。
雲取山山頂の展望はややイマイチなので、こちらの方がおススメです。
富士山もバッチリ。
雲取山荘との分岐路に到着。
雲取山荘に直接行く場合は、右の巻き道を進めます。
[雲取山は左、雲取山荘は右]
雲取山避難小屋が見えてきたら、もうすぐ山頂です。
[雲取山避難小屋]
中はこんな感じ。綺麗ですね。20人くらいは泊まれそう。
雨風をしのげるのは貴重です。
でもあくまで避難小屋なので、計画的には雲取山荘を利用すべきなのでしょうね。
立派なトイレもあります。
避難小屋のあたりに、一瞬山頂かと思ったピークに、山梨百名山の碑が立っています。
でも、本当のピークはこの奥を100m程度歩いたところにあります。
[ニセピーク]
それでも、標準コースタイムよりは相当に早いペースで、3時間30分で、山頂に到着。
いやー、疲れましたね。
山頂には一等三角点があります。
非常に立派な三角点。
各方面の山も銅板に描かれていました。
北側の山々は木々に遮られてわかりません。
普段は自分の写真を撮らないのですが、雲取山は日本百名山ということもあり、二人組の山ガール?に私も写真を撮ってもらいました。
30分程度休憩した後、下山します。
富士山は雲が湧いてきて、ちょうど隠れてしまいました。
[ニセピークから石尾根方面、奥に関東平野]
五十人平に奥多摩ヘリポートがあります。
紅葉が綺麗な石尾根を下ります。
マルバダケブキの綿毛もとてもかわいいです。
[マルバダケブキ(綿毛)]
七ッ石方面に歩を進めます。
ブナ坂を超えて、七ッ石山頂を目指します。
このあたりは名前の通り、ブナ林がとても綺麗です。
急坂を上ると、七ッ石山に到着。誰もいませんでした。
三角点は地表にむき出しになって、倒れていました。
[七ッ石山]
ここからは、雲取山の山容がはっきりとわかります。
[七ッ石山山頂から見る、雲取山]
山頂から少し下ると、七ッ石神社があります。
あの平将門もお参りしたとか。
[七ッ石神社]
誰もいない石尾根を進みます。
今日の日没は、16:50くらい。やばし。
一応、ライトとダウンなど万が一夜道を歩くことになってもよい装備一式は持っているのですが、バスに間に合うように先を急ぎます。
[七ッ石小屋分岐(七ッ石小屋は右)]
帰りは、赤指尾根経由で帰ります。
だいぶ日が傾いてきました。晩秋の日没は早いです。
終点の峰谷バス停は、午後はたった1便、16:55発の便しかありません。
これに乗り遅れると、さらに1時間歩き、峰谷橋バス停でバスを拾う必要があります。
鷹ノ巣山経由で帰るのは諦め、千本ツツジの巻き道から赤指尾根に下りることにしました。
コケが多くなります。とても綺麗です。
登山客がほとんどおらず、常にクマとの遭遇の危険と隣り合わせです。
ベアベルを派手に鳴らしながら降りていきます。
赤指山・林道経由と登山道経由の分岐路に到着。
このあたり、ほとんど標識が無く、迷います。
[赤指山・峰谷(林道経由)は右]
イノシシでしょうか。根を掘り返した跡が多くみられました。
一度、林道に出ます。また対面の登山道に入ります。
あまり歩かれていない道なのか、道が所々、不鮮明です。
整然と植林が並びます。
なんだか、野外音楽堂みたい。
林道に出ました。ここから林道歩きです。
林道を歩き切ると、ゲートがあります。
ここから舗装路で、民家が見えてきます。
日が傾いてきました。
遠くの山が、夕陽に照らされて真っ赤に燃えていました。
前に私がクマに出会った、榧ノ木山でしょうか。
民家が見えてきました。
徳島の祖谷(いや)に似ています。
[峰谷集落]
しかしバス停まで時間が厳しくなってきました。
バス出発時間まで残り25分のところ、Google Mapによる徒歩時間は28分。。。
やばい。先を急がなくては。。。。でもヒザが痛くて思うようにスピードが出ない。
と思っていたら、背後から車の音が。
私の前で止まってくれて、なんと、バス停まで送ってくださるとのこと。
いやー、神さまです。本当にありがとうございました。
都内に住んでおられるそうですが、お母さんが峰谷に住んでいて、お世話をしに帰ってきていたそうです。
御親切な方のおかげで、バスに無事乗ることが出来ました。
私は毎度、いろいろな方に救われて生きていますね。
[峰谷バス停]
バスに揺られること30分、奥多摩駅に到着。
とっぷり日は暮れてしまいました。
[奥多摩駅]
この後、青梅線、中央線、南武線経由で田園調布まで帰宅。
自宅から駅の往復含め、この日は、46,000歩、5,000kcal消費(基礎代謝含む)、32km走破。
さすがに疲れましたね。
でもお天気にも恵まれ、今年一番のいい山行になりました。