昨日の土曜日が仕事だったため、今日は週末一日だけの休み。
最近、このパターンが多いです。
週末の天気は不安定予想でしたが、ヤ●ー天気、ten●i.jpどちらも天気は晴れ、特に内陸の山梨富士吉田地方は、降水確率午前10%、午後0%とのことで、前から狙っていた、三つ峠に登ることにします。三ツ峠山とも言います。
快晴予報ですが、念のため傘と、なぜか、暇になる場面がありそうな気がして、山に本を一冊持っていくことにします。
この後、このチョイスが大きく役立つことになります。
都営地下鉄、京王、JR中央線、富士急を乗り継いで、その名も「三つ峠駅」へ。
[大月駅に停車中の富士急電車]
富士急電車は、初めて乗りますが、ことでん志度線のような感じ。
車両がきしむ音がローカルですね。
[富士急 三つ峠駅]
三つ峠駅に降りた人は数人、全てハイカーです。
さて、どんな山旅になりますでしょうか。
天気はまずまずです。
三つ峠駅から、三つ峠方面に歩いていきます。
要所要所に標識があるので、迷うことは全くありません。
多くの人が歩いていると思われます。
また、三つ峠は唯阿大和尚の開山になる信仰の山でもあります。
●山梨・三つ峠(1785.2m) 日本二百名山、山梨百名山 雨
[参考コースタイム] 6時間50分(上り3h5m、下り3h45m)
三つ峠駅(8:00)=>達磨石(9:00)=>八十八大師(10:20)=>三つ峠(11:05)=>御巣鷹山(11:30)=>駐車場(12:40)=>母の白滝(13:45)=>川口浅間神社(14:10)=>河口湖美術館前バス停(14:50)
標準コースタイムは、8時間のため、コースタイム倍率は85%でした。
上りは標準コースタイムで4時間25分なので、3時間程度で登れたのは、まあまあいいペースでしたね。
[今回のコースマップ]
車道を登っていきます。
熊出没注意の看板にも、もう慣れました。(奥多摩で死にかけたので、油断は禁物)
[熊出没注意]
途中から登山道になり、ほどなくして、達磨石に到着。
梵字が彫られています。
立派ですね。歴史を感じます。
[達磨石]
股のぞきにさしかかります。
[股のぞき]
馬返しを過ぎたあたりから、小雨がパラつきはじめました。
なんで? 晴れるんじゃなかったの?
DoCoMoの通信は比較的安定的に通じる山なので、スマホで確認すると、快晴の予報が午後続きます。
マジ、あり得ないんだけど。一時間先の予報が外れるとか意味わからん。
ヤ●ー天気、ten●i.jpさんよー。
[馬返し]
八十八大師で5分だけ休憩し、パンをかじります。
後にも先にも、これが最初で最後の休憩となってしまいました。
ある、年配のハイカーが、連れに熱心に、解説をしていました。
知識があると、山登りも楽しいですよね。
三つ峠の八十八大師像は、四国八十八か所詣りができない、地元の方のために1860年にもうけられたそうです。
なるほど。こんなところにも、四国、というか弘法大師の威光が届いていたのですね。
八十八・・・・あるかどうか、数えていると、雨で体が冷たくなってきたので、先を急ぎます。
[八十八大師]
頂上に近付くと、トリカブトが多く咲いていました。
この時期、綺麗ですよね。でも猛毒です。
[ヤマトトリカブト]
屏風岩が迫ってきました。
雨にけむり、見通しが悪いです。
[屏風岩]
山頂直下の屏風岩では、多くのクライマーが雨にも関わらず、技術向上に励んでいました。
[大きな岩塊です]
この地方独特の大きなアザミ、富士アザミも咲いていましたが、終わりかけでしたね。
四国には見られないアザミです。
[フジアザミ]
山小屋(旧舎)に到着。
山頂を目指します。
大きな反射板が見えてきたら、頂上が間近です。
頂上に到着。
快晴の予報で、素晴らしい富士山と河口湖・・・・ な、わけないやろ!
視界ゼロです。はい。
三角点は、とても厳重にコンクリートで囲われていました。
まぁ、でも二百名山登頂には変わりありません。
三つ峠は、電波塔が本当に多く、NTT、FM、防災無線など、数多くの会社や団体が設置してあります。
ラフでも走れる許可されたミニ四駆ならば、頂上まで車で来ることができるらしく、今日もある基地局で点検作業がありました。
電柱なんかもあって、山登り屋としては、やや幻滅です。
[NTTの巨大な電波塔]
このあと、御巣鷹山にも行きましたが、単なる電波塔だけある山で、あまり意味無し。
うーむ、二百名山か。。。なんで?
[御巣鷹山]
このあたりは紅葉が進んでいました。
山小屋に再び到着し、下山します。
この頃から、晴れるばかりが、雨が激しくなってきました。
傘が無かったら、ヤバかったです。
やはり、晴れの予報であっても、山をナメてはいけません。
雨具を持ってこなかった自分の判断ミスが、身に染みた一日でした。
[四季楽園]
山小屋の四季楽園は、ベンチで休憩する際、100円いるので注意が必要です。
雨が降っていたので、そのままお邪魔することなくパス。
木無山に行って、3山コンプリート予定でしたが、道を間違ったらしく、多くの人が行きかう駐車場まで下山しました。
駐車場までは、登山道というよりはラフな車道です。
今日は傘なので、登山道はやや歩きづらく、こちらがベターでした。
駐車場には、マイカーが置いてあるわけでもなく、ヒッチハイクする度胸があるわけでもないので、トボトボと林道を歩いて先を急ぎます。
鉄塔を超えて下ります。
母の白滝に到着。
散々な山行ですが、この滝だけは立派でした。
今までに見たことの無い、重層の立派な滝。
大きな滝が2つあります。
河口浅間神社に到着。
ここの、ご神木は相当迫力ありますよ。
[ご神木]
[河口浅間神社]
お腹が減っていたので、ほうとうが食べたくなり、有名店が集まる河口湖で何件か見てみたけど、どこも行列。
ていうか、緊急事態宣言開けた途端に人が押し寄せてますね。
[沿道のコキアが紅葉]
岸田さん、GoToトラベル。あれいらないですから。
旅行株を多く持つ私が言うのですから。
私を含め、旅行に行きたい人は補助が無くても行くのです。
逆にこれ以上増えたら、観光公害になるよ。
それよりも、科学技術など、企業投資促進に使いましょう。
[河口湖畔の公園]
あと、ついでに、どこかの環境大臣が推し進めたレジ袋有料化。あれ無料にしてほしい。
意味が分からん。あれで万引きが鬼のように増えたし、オペレーションがめんどくさくなった。
環境破壊とかマイクロプラスチックとか言うなら、ほかのパウチやペットボトル含めて、バイオ由来にするとか、総合的に対策してほしい。
[河口湖]
なんてことをぶつぶつ考えながら、トボトボ歩いていたら、ちょうどバスのやってくる時間。
定刻5分遅れでやってきました。疲れ果てていたので、乗りました。
河口湖駅についたら、大月駅までの富士急行本数があまりにも少ないことが判明。
待ち時間30分。。。接続悪っ。
どうやら高速バスが多く出ているらしい。
2,000円でいけることもあり、新宿までの高速バスに乗りました。
この判断が甘かった。。。
というのも、相模湖まで中央自動車道が大渋滞。
大月から相模湖まで、
たった30kmを抜けるのに3時間。時速10km/h。怒
たぶん、自転車の方が早い。
中央自動車道は料金取ってはダメなレベル。
悪名高き、「小仏トンネルを先頭に40kmの渋滞」とかいうやつですか。
隣の若い客は、意味の無いウレタンマスクやし。。。学生多くて、私のようなひ弱なオッサンはなんかコロナ的に心配。
今日はほんまに何をやっても裏目ばかり。
あー、山の中はひたすら雨だったけど、今頃晴れてきましたよ。マジ、むかつく。
結局、高速バスは、河口湖から新宿まで、1時間40分のところ、4時間20分かかりました。2時間40分遅れ。
アマゾンは、CDなど顧客が買ったものを記録していて、同じものを買おうとすると、「その品物は●●日前に買いましたよ。いいですか?」と表示があります。アマゾンからすると、売上を落とす可能性があるにも関わらずです。アマゾンには徹底的な顧客ファーストが根付いています。
今回、乗車させていただいた、富士急バスは、予約無しで運転手に現金を払い乗せてもらいました。
運転手も、休憩もなく、新宿まで運転大変だったことと思います。でもでも。
「今日は渋滞しますけど、いいですか?」この一言が、私のような飛び乗り客に欲しかった。
その一言で、考え方が変わっていたかもしれません。
しかも1席を残し、ほぼ満席だったのです。乗せる必要はなかったはず。
特急を除くと、実質1時間に1本の、超ローカル路線、富士急の電車線に乗っていたかも。
顧客満足度(Customer Satisfaction)というものを、考えさせられました。
なんて考えていたら、四国の友人から、快晴の石鎚山に登って紅葉満喫のリア充写真が大量に送られてきた。
あー、やはり、今日は最低な一日だ。 笑
◆
でも、色々あったけど、低体温症にもならず、最近多い地震にも合わず、無事に帰ってこれました。
これも三つ峠の神様のおかげかも。
拘束バス・・・いや、高速バスの中で、本も一冊、完読しましたよ。ある意味いい一日ということにしておきましょう。
ある方が言っていました。登山の究極の目標は「無事に帰ること」なんだと。
じゃあ、行くな、と言われそうですが、奥深い言葉ですよね。