GWの初日は、とても天気がよくて、とっても山日和。
免疫疾患の腫れがあるものの、高松を3時に出発して、三嶺方面に車を飛ばすことにしました。
●徳島・天狗塚(1812m) 四国百名山 快晴
高松から、国道32号、439号経由で、阿佐名頃林道に入り、天狗塚登山口まで、約3時間。
西山林道(阿佐名頃林道)は所々、荒れているものの、概ね舗装されていて、普通車でも問題ありません。
(私のVitzはかなり下をガリッとやりましたが・・・)
林道のかなり標高の高いところでも、人が住んでいて、祖谷の集落に驚きます。
ここにも平家の落人の子孫の方がいるのでしょうか?
しかし、いつも思うのですが、いやー、祖谷は遠い。(ダジャレ)
今回の行程です。
[行き] 4時間30分
西山登山口(6:00)=>1476m標高点(6:40)=>天狗峠(7:35)=>天狗塚頂上(7:55)=>
お亀岩コル(9:00)=>西熊山頂上(9:20)=>大タオ(9:45)=>三嶺頂上(10:30)
[帰り] 3時間45分
三嶺頂上(10:50)=>西熊山頂上(11:50)=>お亀岩コル(12:10)=>
天狗峠(13:00)=>1476m標高点(14:00)=>西山登山口(14:35)
合計 8時間15分
[天狗塚登山口]
[植林と自然林が対をなす]
最初のうちは、植林が多くていけてない感じですが、1476m標高点を過ぎると、ブナなどの自然林が多くなります。
いい感じです。
[1476m標高点]
1476m標高点付近は平らになっていて、一息つくことができます。
木陰も多く、休憩にはもってこいです。
この日は、これでもかというくらいの晴天で、頂上付近もむちゃくちゃ暑く、木陰が重宝します。
1476m標高点からは、急登が続きます。これを登り切ると、天狗峠(躄峠・イザリ峠 とも言う)。
天狗塚と三嶺の分岐点です。峠とはいっても、コルではなく、小さな山の頂上なので、帰りとか登り返しがキツイですね。
四国の峠では最高峰に位置するため、大男がこの峠を通るたびに、頭が雲につかえて、いざって(座り込みながら)通過したという逸話からこの峠名がついているとか。
[天狗峠(イザリ峠)]
イザリ峠から、天狗塚、牛の背方面に向かいます。
天狗塚の容姿に見とれます。
[天狗塚と牛の背]
剣山系の西端にあり、ピラミッド上の三角錐の形状が一際目立つ、天狗塚。
うーん、何度見ても、綺麗だなぁ。
三嶺に近い位置にありながら、四国百名山に指定されたのもうなずけます。
[天狗塚が間近に]
この三角錐を登り切ると、天狗塚の頂上です。
さえぎるものは何もなく、360度のパノラマが広がっています。
[天狗塚頂上 奥には中津山]
天狗塚の頂上からは、眼下に牛の背の庭園が見て取れます。
[背後に広がる牛の背]
天狗塚からは、矢筈山系が手に取るようにわかります。
寒峰★、烏帽子山★、落合峠、矢筈山★、サガリハゲ山、黒笠山★、津志嶽★・・・。
[徳島矢筈山方面]
南を見やると、綱附森が雄大な姿を見せてくれます。
遙か、土佐湾も見ることができます。
[綱附森]
いつもの、山頂からの山座同定です。
[天狗塚から石立山方面]
[天狗塚から綱附森方面]
[天狗塚から矢筈山方面]
天狗塚だけでは物足りないので、牛の背に行くか、三嶺に行くか、迷ったのですが、三嶺にいくことにしました。
三嶺は実に24年ぶりに登ります。
●高知/徳島・三嶺(1893.4m) 日本二百名山 四国百名山 快晴
天狗塚を後にして、再び天狗峠(イザリ峠)へ。三嶺やその奥の剣山が遙か遠くに見えます。
あそこまで行くのか・・・。
[天狗峠(イザリ峠)から見る三嶺]
天狗峠(イザリ峠)で、三嶺方面に行くはずが、登山口の方に進んでしまい、途中、獣道を通って三嶺への道に戻ることに。
鹿の多い場所で、今日も鹿を見ました。
[鹿]
三嶺付近は、鹿の食害がひどく、笹がはげて、表土が崩れる被害が出ています。
ハンターが少なくなり、鹿が増えすぎたんですね。バランスって重要です。
獣道の途中で、水場があり、喉を潤します。
[水場]
この日はあまり花に出会うことは無かったのですが、ショウジョウバカマが少し咲いていました。
[ショウジョウバカマ]
左手に矢筈山系を眺めながら、三嶺を目指します。
[笹原と矢筈山系]
程なくして、お亀岩コルに到着。
標識の奥にあるのが、お亀岩です。
このコルの南側に、お亀岩避難小屋もあります。
[お亀岩]
[お亀岩避難小屋]
しばし休憩の後、しばらく歩くと、西熊山に到着。緩やかな山頂が特長の西熊山。
天狗塚は三角点はありませんが、西熊山には、三等三角点があります。
[西熊山頂上]
西熊山からは、三嶺がだいぶ近くに見えてきました。
[三嶺に向けて歩をすすめる]
ちょうど、両脇に2つのコブを従え、三嶺たる所以です。
[雄大な三嶺]
途中、大きな登り返しがあります。大タオです。
[大タオ]
鹿から笹を守るネットが見えてきたら、三嶺の頂上はもうすぐ。
[鹿よけネット]
三嶺の頂上です。ここも、天狗塚同様、360度さえぎるものがなく、すばらしい眺望です。
[三嶺頂上]
三嶺頂上から、歩いてきた天狗塚方面を眺めます。
途中の道は、天狗塚が見えないのですが、三嶺まで登ると天狗塚の三角錐がここからも分かります。
[天狗塚方面]
東を見ると、次郎笈と剣山が見えます。眼下には、三嶺小屋も。
頂上からは、三嶺池は見えません。
[剣山方面と三嶺小屋]
いつもの山座同定です。間違っていたらご指摘下さい。
[三嶺より剣山方面]
[三嶺より天狗塚方面]
[三嶺より石立山方面]
この日は春の霞で、残念ながら石鎚山系までは同定できませんでした。
今日は登山客が多く、頂上で山談義です。単独行の方が多いです。
島根、高知、徳島、様々な場所からみなさん来られたようです。
しばらく景色を楽しんだ後、来た道をもどります。あの大タオをもう一度、登り返すのか・・・・。
[来た道を戻る]
途中、水が尽きたので、行きに通った獣道にあった水場で、水を得ます。
この日は暑くて、結局2.5Lも水を飲みました。
水場近くには、バイケイソウが芽を出していました。
[バイケイソウの群落]
付近には、至る所に鹿の糞。水を飲むのがはばかられますが、まぁ仕方ない。
[鹿の糞か]
行きに道迷いで通らなかった、綱附森への分岐です。
[綱附森への分岐点 天狗峠]
イザリ峠まで登り返して、そこから、登山口まで帰ります。
最後の1時間半はかなりコタエました。
[登山口]
●今回の歩行ルートはピンクの部分です。
合計8時間30分(休憩含む)、33000歩の山行でした。疲れた。。。
帰り、林道を車で通っていると、2頭のニホンカモシカに会いました。
自然が豊かな場所です。