今日は代休を頂戴することができました。
さて、せっかくの休み1日、何をしようかと昨晩考え、天気が微妙ながらも、関東地方は全般的に曇りで降水確率は10〜30%ということで、何とか天気が持つ予報だったので、栃木と福島にまたがる那須岳に行こうと思い、しっかり用意しました。
日本海側は大雨予報なのがやや気がかりですが。。。
5:00の始発で、在来線乗り継いで、低コストで那須岳へ!って思って寝て、起きたらすでに5:55。
やってもうた。。。。
新幹線を使えば間に合うけど、片道8,000円くらいするので、ちょっと高い。
というわけで、低コストで行ける楽しい山ということで、日本遺産にも指定されミシュランにも掲載されている高尾山へ!
高尾山に登るのは、実に18年ぶりくらいになります。
電車だと、700円くらい。60kmくらい離れているのに、私鉄は本当に安い!
京王は特急料金が無料なのも良心的で好きです。
で、6:23発の電車に飛び乗り、いろいろと高尾山付近の山々を調べていると、東京都八王子市と神奈川県相模原市にまたがる陣馬山(じんばさん)という山が西方にあり、ここから高尾山まで縦走するのも一考だな、と考え、急遽、終点の京王電車 高尾山口駅ではなく、一つ手前の高尾駅で下車。
京王電車の高尾駅からは、バスで、陣馬山の登山口まで行きます。
バス停は、高尾駅北口となっており、京王電車は一番南にあるので、北口に抜ける専用の改札口でICカードをタッチして、いったん、JRの高尾駅構内を通過し、再度、JRの改札口でICカードをタッチすると、スムーズに北口に抜けることができます。
ちょうど、いい時間の接続で、西東京バスが来てくれて、いざ、行かん、陣馬山へ。
バスはちょうど席が埋まるくらいの込み具合。
平日だからか、ソロのハイカーが多く、終点の陣馬高原下バス停まで乗る人がほとんどです。
[陣馬高原下バス停]
このバス停にトイレがありますが、陣馬山山頂までトイレは無いため、混んでいても必ずここに立ち寄りましょう。
標準コースタイムは、約7時間の縦走(高尾山のケーブルカーやリフトを使わなかった場合)です。
[今回の参考コースタイム] 5時間40分
陣馬高原下バス停(9:20)=>陣馬山頂(10:30)[休憩]
陣馬山頂(10:45)=>奈良子峠(11:10)=>明王峠(11:20)=>底沢峠(11:25)=>景信山頂(12:15)=>小仏峠(12:50)=>小仏城山頂(13:10)=>一丁平(13:30)=>高尾山頂(14:00)=>薬王院(14:10)=>琵琶滝(14:50)=>高尾山口駅(15:15)
ちなみにコースタイム倍率(自分のコースタイム/標準コースタイム)は、86%でした。
90%を切ったので、まずまずのコンディションでした。
[コース(前半)]
[コース(後半)]
〇東京/神奈川・陣馬山(855m) 関東百名山 曇り
このバス停からさらに先の車道を歩いていくと、分岐があります。
[陣馬山は右へ]
左は、底沢峠へ、右は陣馬山へ行きます。
20分ほど、舗装林道を歩きます。
渓流沿いで、気持ちいいですね。
天気も何とか持ってくれそう。
登山口への入り口がありました。
私はここから入ったのですが、間違いでした。
実際の登山口はここよりさらに先にあるそうです。
なぜ間違いだったかというと、こちらは新道だそうですが、手前の入り口は橋を渡る方で、その橋が崩落していました。
[一部崩落した橋]
でも引き返すのもめんどくさいので、自己責任で、橋の強度を確かめながら、橋を渡り先に進みます。
すみません(><)
渓流沿いをしばらく歩いた後、尾根に取り付きます。
この尾根はとても面白い。
とにかく、木の根がすごいのです。
中には、板根になっている木もあったりとかで、生命力を感じますね。
板根と言えば、西表島のカヌー中に見た、サキシマスオウノキの板根を思い出しました。
木の根の尾根がしばらく続きます。
急登ですが、適度にジグザグな道なので、そこまでしんどくはありません。
前回の両神山より全然マシです。
両神山でトレーニング済みだからかな。
いや、先にこちらのコースを歩いて、コロナ太りを解消してから、両神山にアタックすれば良かった。。
標識は思ったよりも少ないですが、要所要所にはありますので、迷うことはありません。
車(バギー車?)のわだちがある道に出ました。
茶屋のある頂上が近いかな?
朝、起きて数分で家を出たので、何も食べておらず、腹ペコ。
頂上の茶屋でなんか食べたいっす。
このあたりはツリフネソウの群落があります。
[ツリフネソウ]
大きく開けた場所に出てきました。
陣馬山頂上に到着!
あー、でも、雲に隠れて、富士山見えず。
小屋の主人が言うには、朝は見えていたそうです。
二つ、茶屋がありますが、うち1つはやってませんでした。
頂上には、京王電鉄が設置したとかいう馬の像があります。
山の名前の由来は、北条氏の滝山城を攻めた武田氏がここに陣を張った「陣場」からきているとかいろいろあるようです。
頂上は開けていて、まさに陣馬高原という別名がふさわしい感じです。
お昼などを食べるスペースも十分にありますね。
ハイカーが10名ほどいました。
四国だと、平日の登山で会う人は、石鎚山と剣山を除くと、いても一人か二人くらいなので、あまり天気の良くない平日にも関わらず、この人の多さはさすが東京近郊の山といった感じです。
[清水茶屋]
腹ペコだったので、唯一営業していた、清水小屋で、朝ご飯をいただくとしますか。
チョイスしたのは、おでん。550円ですが、卵、はんぺん、大根、こんにゃく、ちくわ、がんもどきなど、多くのタネが入っていて、お得感あります。卵に殻が付いていたけど、ご愛嬌。
山頂からは上野原方面が見渡せます。
大菩薩嶺とか見えるらしいですが。。よーわからん。
かろうじて、手前の扇山はわかりました。
[山梨・上野原方面]
[雲取山方面]
とりあえずおなかも満たされたし、先を急ぐことにしますか。
晴れていたらこんな山々が見えるようです。
ここから縦走ならではのアップダウンがありますが、比較的ダウンコースのため、体力を温存しながら歩くことができます。
この縦走路は、奥高尾縦走路と呼ぶそうです。
シモバシラを多く見ました。
[シモバシラ]
よく整備されています。
四国の山ではありえない綺麗さ。
ただぬかるみが多く、滑りやすいです。
道幅が広いので、離合もしやすいですね。
このあたりは植林帯も多いです。
奈良子峠に到着。
[奈良子峠]
山栗が落ちてました。
秋とは思えない猛暑が続きますが、山は秋の気配です。
明王峠に到着。
この日は、茶屋はやってませんでした。
[明王峠]
休憩をせずに、先に進みます。
次は、底沢峠ですね。
[底沢峠]
本日利用したバス停 陣馬高原下からダイレクトにここに行くことができます。
いろいろなエスケープルートがあるので、途中、体力が続かないなと思ったときにも、対処できて、よく考えられた縦走路です。
[峠を右に入ると相模湖駅にも行けるようです]
途中、伐採されたところを通ります。
特に眺めがいいわけではありません。
あ、なるほど。保安林なんですね。ここは。
さて。問題の場所。
堂所山に行く予定だったのですが、どうも、南側の巻き道に入ったようで、山頂を拝むことができませんでした。
女性ハイカーが、この地図を念入りに見ていたので、私もしっかり確認しておけばよかった。。
[この先が堂所山のはずだが]
いつの間にか堂所山は過ぎていた?
[右の巻き道に入ります]
やはり、堂所山は過ぎてしまっています。
気を取り直して、先に進みます。
巻き道が多く、山頂を避けることもできるので、ハイカーにとっては嬉しいですね。
また巻き道です。
巻き道の方が、比較的楽ですね。
縦走路は尾根筋にあるので、風がよく通り、非常に涼しいです。
素晴らしい縦走路。なんか東海道五十三次みたいですね。
しかも、いい感じで晴れてきましたよ。
笹も多くなります。ちょっと四国の山っぽい感じ。
アサキマダラが、一生懸命、蜜を吸ってました。
[アサキマダラ]
〇東京/神奈川・景信山(727.3m) 曇り時々晴れ
そうこうしているうちに、景信山に到着。
[景信山 山頂]
景信山にはちゃんと三角点があります。
ここから見る西東京の景色はなかなか素晴らしいです。
景信茶屋には、大ヒットした鬼滅の刃のそれぞれのキャラクターの出身地が掲げられていました。
私はこの漫画を見たことがほとんどないので、よくわからないのですが、鬼滅の刃巡礼なる人の群れがあるそうですね。
ちなみに、霞柱 時透無一郎は、この景信山出身だそうです。
なめこ汁、食べたかったな。
[今日はやっていないようです]
多くのベンチがあり、数百人は座れるんじゃないかな。
すごいな。景信山は。
見晴らしも抜群。
[高尾山方面]
[高尾山のふもと]
[相模湖]
この縦走路は、関東ふれあいの道に指定されています。
[関東ふれあいの道」
しばらく歩くと、有名な小仏峠に到着。
あの、「小仏トンネルを先頭に〇〇kmの渋滞」というニュースで有名な、小仏トンネルの上にある峠です。
明治天皇も来られたのですね。碑が立っていました。
歴史ある道です。
というのも、小仏峠は、甲州街道の一部だからです。
当時の街道の案内図がありました。
さあ、休憩することなく、先を急ぎます。
結局まともに休憩したのは、朝のおでんだけだな。。。
[相模湖とダムがよく見えます]
[うぇ〜、登りはキツい]
[このクモよく見ます]
〇東京/神奈川・小仏城山(670.4m) 曇り時々晴れ
小仏峠からしばらく歩くと、小仏城山に到着。
大きな電波塔の先に茶屋があります。
茶屋は今日はやってないけどね。
三角点もありました。
見晴らしはまぁまぁ。
いい感じです。
このあたり、ススキが多く、秋を感じますね。
〇東京・高尾山(599.3m) 花の百名山、関東百名山 曇り時々晴れ
さあ、残すは高尾山です。
[大垂水峠分岐]
大垂水峠分岐を左に行き、高尾山方面を目指します。
[一丁平]
一丁平にはトイレがあります。
一丁平を超えると、もうすぐ高尾山。
さあ、最後の山頂、高尾山へ。
いやーでも、この石段・・・長距離縦走の後はキツいなぁ。
[高尾山は真ん中の石段を登る]
[高尾山 山頂への階段]
山頂では、おそらくケーブルカーかリフトで来たと思われる、明らかに登山の格好していない人たちが涼んでました。(笑
観光地あるあるですね。
同じようにリフトのある、徳島の剣山も、ハンドバック持った人見たなぁ。
[山頂・・・・うーんなんも見えん]
[高尾山山頂の三角点]
[高尾山 山頂には茶屋が多い]
せっかくなので、薬王院にも行ってみました。
東照宮のような豪華絢爛な感じです。
[薬王院]
下るのは楽だけど、上がるのは結構大変かも。
薬王院を後にします。
いい感じで晴れてきました。
もうすぐ旅の終わりなんだけどね。
立派なご神木がいくつもあります。
西東京の街並みもよく見えます。
なんか、観光客が多くて、マスクしていない人も多かったので、表参道が嫌になり、脇道に入ることにしました。
途中、琵琶滝という滝があります。
2号、1号、6号路を進み、高尾山口駅まで目指します。
今回は帰りのバス時刻に追われる心配も無く(笑)、電車で帰られるので、心に余裕が持てていいですね!
琵琶滝は、修験者の滝行で使われるそうです。
表参道を外れると、とたんに、登山グッズでキメたハイカーか、毎日登っている?地元の人しかいなくなりました。
あー、この感じ、高松の屋島とそっくり。
屋島も、車で来られるため、頂上は観光客ばかりです。
登山道は、登山そうろうの格好をしたハイカーか、水だけもって軽装で素早く歩く地元民かどちらかになります。
[琵琶滝]
[ケーブルカー]
ケーブルカーの駅と、高尾山口駅の間には、茶店や蕎麦屋が多いです。
結局、おでんしか食べてなくて、超お腹ペコペコでしたが、疲れていたので、帰ることにします。
[蕎麦屋が多い]
高尾山口駅の構内には、温泉もあります。
汗でベトベトだったので、入りたかったのですが、1,000円とやや高め。
運よく、もうすぐ出発する特急が待機していたので、帰ることにしました。
[高尾山口駅では、新宿への直通特急が待ってくれてました。ラッキー!]
合計35,000歩。20km。疲れましたが、雨にも降られず、いい縦走になりました。
この山、かなり気に入りました。
人気のコースだけのことはあります。
同じバス停から、今度は山梨方面の生藤山などに行ったり、相模湖に下りてみるのも面白そうです。
サキシマスオウノキは、奄美大島が北限で、屋久島には自生していないのではないかと思います。
思い違いでしたら、すみません。