行きたかった展覧会にやっと行くことができました。
6月に入り、やっと都内の美術館も開館することとなり、会期が今日(6/6)までと迫っていた、ピート・モンドリアン展を見に、新宿のSOMPO美術館に行きました。
もちろん予約制で、今日の昼の部のチケットを奇跡的に取ることができました。
[SOMPO美術館]
今日は天気が悪いだろうと踏んでいたら、やはり的中。東京は日中は小雨でした。
今日山に行かなくて良かった。
自己免疫疾患も今日は酷くて、手も腫れて非常にだるかったので、晴天でも山には行けなかったのですが。。。
さて、モンドリアン(1872-1944)生誕150年を記念して、オランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点、また、国内外美術館所蔵のモンドリアン作品と関連作家作品約20点を展示しています。
初期のハーグ派様式の風景画から、象徴主義や神智学に傾倒した時代、キュビスムの影響を受けた時代、晩年の水平垂直線と原色平面の有名な「コンポジション」まで多岐に渡る画家で、モンドリアンの歴史を順を追って鑑賞することができました。
初期の風景画では、木々を全面に出し、奥にかすかに建物を描くスタイルが多く、その土地の風景や臨場感を掻き立てます。
画家や建築家と共に、1917年に「デ・ステイル」が結成され、絵だけでなく、建築や椅子などの工芸品にも影響を与えた点もとても興味深いです。
例えば、ポスターにもなっている「大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション」(1921年 デン・ハーグ美術館)では、黒いモジュールを良く見ると、4つの四角があり、絵に奥行きがあることが分かります。
また、モンドリアンは太く黒い直線を多用していますが、この直線も絵から突き抜けるものもあれば途中で途切れているものもあります。
突き抜けている部分は、その先に広がりがあることを想像させ、また途切れている部分はそこに何らかの制限がかかっていることを表しています。
最近見た美術展の中でも5本の指に入る、素晴らしいものでした。
もちろんSOMPO美術館なので、最後には、ゴッホの「ひまわり」もありましたよ。
7つしか描かれなかった「ひまわり」の一つを、SOMPO美術館に来るといつも見られるのは良いですね。