2052 今後40年のグローバル予測 ヨルゲン・ランダース著 再び読むと・・・一理あるかも : JK徒然日記

2021年08月11日

2052 今後40年のグローバル予測 ヨルゲン・ランダース著 再び読むと・・・一理あるかも

昨年参加する予定だった研修で利用する本。
その研修がコロナ禍で中止となり、今年は開催される見込み。

再び事務局から課題が出て、同じ本を読んでおくようにと言われました。
昨年読んだ本ですが、この1年で大きく世の中が変わりました。

アメリカの大統領が、トランプ氏からバイデン氏に代わり、気候変動への対処、車の電動化、ゼロエミッションな発電の加速にシフトするようになりました。

この本が出版されたのは、2012年。
この本では、気候変動への対処に、人類はGDPの4%のコストをかける必要があるが、自由主義経済のため遅々として進まず緩やかなものになると書かれています。

対処における投資には、自発的投資と、強制的投資に分かれると説いています。
自発的投資は、気候変動を抑えるようなゼロエミッションを実現する様々な技術革新や投資。例えばCO2の回収と貯蔵。
強制的投資は、気候変動によって海面上昇が発生するため、海の護岸に投資するといったことです。
その自発的投資は遅々として進まず、人類が10年以上、気候変動で苦しみぬいて初めて対応を始めるようになると書かれています。
まさにその通り。2000年に入り、大型台風やハリケーン、40度を超えるような真夏。度重なる線状降水帯や、サンゴの死滅。
どの結果として、今の動きがあるのだと思います。


昨年読んだときは、中国を高く持ち上げ、社会主義的思想に拘泥した左翼が書いたくだらない本で、「何を絵空事を」と思いました。
しかし、再び読み返したら、ランダース氏が言っていた、気候変動に目を向けざるを得ないことは、現実となっており、改めて驚愕の本だなと思いました。

ただ西側の自由主義経済では切羽詰まるまで自発的投資はされず、中国のような国家管理型経済がイニシアティブを取るという意見には反対です。自由主義経済は、政府が舵を切りさえすれば、それにこたえる形で、様々な産業が新たに勃興します。
例えば、全個体電池やそれに使われる正極、負極材がよい例です。
国家管理型経済は、トップダウンでスピーディですが、メンツを重視するあまり、ハリボテ感が否めません。



posted by jouji117 at 20:00| 香川 ☀| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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